平穏って知って…わかったもう君には聞かない！

文房具再び ページ12

「ハッキング？」
「あぁ、そうだよ」

太宰たちに会って早数ヶ月。誕生日を挟んで六歳となった私は首領室に呼び出された。
するとどうだろう。この首領。

「君、大抵のこと出来るだろう？ハッキングとか出来ないかな？」

６歳児に向かってハッキング出来るかと聞いてきたのだ。
「…。何？遂に頭が壊れたの？可哀想ですね。」
「Aちゃん！？」

いや、まぁ、出来るけど。
むしろ得意だけど。世界トップクラスのハッカーだったけどッ

「ハッキングと言っても、情報を抜き取るのか、全壊させるのかそれで難易度も変わるでしょう」
「やっぱり出来るじゃ…え？全壊！？出来るの！？」

やってやって！とせがむ。餓鬼か。
はぁ。

さて皆さん。お待ちかね。文房具のお時間です。

バックからシャーシン入れを出す。
これは、ある意味最強なハッキング道具だ。

何せ、ハッキング途中のパソコンに内蔵されたＳＤメモリをぶっこめばいい。
２秒後

「終わりました。」
「…え。」

＜邪神入れ＞
本体は邪神。
前世、ハッキング能力値トップだったAが珍しくふざけず作ったコンピューターウイルス。

本人曰く「私の全能力をかけた」･･･らしい。
事実、このウイルスAもあまり使わない鬼札である。

理由として、試しに制作者であるAがパソコンに送ってみると
「えっ･･･ちょ･･･嘘！？えっ！？」

チート能力を持ってしても抵抗不可。
抵抗開始１秒で敗北を悟り、ネット流出を防ぐためパソコンを叩き割った。
勢い余って机にひびが入ったらしい。

何か、人智を越えたウイルスを作ってしっまったAはこれに、私怨から「邪」の字、人智を越えた「神」の字を取り邪神と名付けＳＤメモリに封印した。

因みに、未来編においてミルフィオーレの本部に潜り込みこの邪神によって全データを破壊。
３日間ミルフィオーレファミリーを凍結させるという偉業を成し遂げた。

１０年後でも、勝てる者はいなかった、ということだろう。

文房具の中で唯一、厳重取扱注意のもの。

とても強いウイルスなのだが、抜き取るデータはおろか操作しているパソコンまで全壊させにかかるのでハッキングより、ガチで苦手な奴への嫌がらせ用となっている。

これは、マジの切り札。

終わり ログインすれば
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←上には上がいます。この日から太宰は問題児と呼ばれなくなりました。

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