勇次郎との恋愛

43話 ページ45

〜教室〜勇次郎side

また陽愛が1人で抱え込んでる

気になって仕方がない

今、俺の前では陽愛が補習プリントをしている

不幸中の幸いだろうか、全部記号問題だ

これならすぐ終わるだろう

ー5分後ー

陽「終わった〜」

勇「お疲れ様。」

陽「帰ってなかったの？」

いや、気づかないの

勇「そりゃ話聞かないとね？」

陽「いや。まだダメなの」

まだ？

勇「いつならいいの」

陽「分かんない」

勇「なにそれ」

陽「いつか絶対話すから」

勇「分かった。ちゃんと話してよ？」

陽「うん！」

〜次の日〜陽愛side

陽「おはよ〜」

まだ勇次郎は来てない……よね

南「おはよ〜」

陽「どう？」

今は教室に2人だ

南「まだ分かんないの……。授業中も考えてたんだけど……」

陽「ううんいいの！時間は有限だから」

南「ありがとう。あとごめん。」

陽「いいのいいの！」

あっ勇次郎が来た

勇「おはよ」

陽「おはよ！」

南「……おはよう」

いや、なんかこの3人って気まずいな……

陽「真依！屋上いこ！」

南「え！うん！」

いまはなんか会いたくないな

〜授業中〜陽愛side

先「それでは縦に前から2人ずつペアワークをしてください。自習とします。分からないことはお互いで聞きあうこと。それでは職員室に戻ります」

はあ？！こういう時になんで自習？

私のペアはそう。勇次郎だ

肩をトントンされる

勇「勉強しよ」

陽「あ、うんそうだね」

いやでも無理に話す必要はない

静かに勉強すればいいだけ

でも、勇次郎の方に椅子を向けなきゃだよね

陽「失礼します」

勇「どうぞ」

みんなザワザワしてきた

それでも静かに勉強をする

勇「ねぇ」

陽「なに」

勇「ここあってる？」

陽「……合ってるよ」

勇次郎は多分、本当は答えなんて分かってるはず

陽「今から集中するからあんまり話しかけないで？」

勇「……分かった」

ー授業終了ー

勇「帰ろ陽愛」

陽「ごめん。ちょっと今日は早く帰らないといけなくて……」

本当は嘘です……。でも、今日は料理担当だし……

勇「じゃあまた明日ね」

陽「うん。明日ね」

本当は一緒に帰りたい

でも……

陽「愛蔵！今日何がいい？」

愛「ん？あーなんでもいーよ」

陽「なんでもじゃわかんないよ！翔は？」

翔「おれオムライスがいい！」

オムライス……なんかやだな……思い出す

陽「今日はハンバーグで！」

翔「えぇ！？」

愛「聞いた意味だろ」

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