勇次郎との恋愛

42話 ページ44

陽愛side

話を聞かされた時は驚いた

同時に悲しい気持ちにもなった

私と間違えて真依を抱きしめてしまった勇次郎


分かるよ。勇次郎は何をしても女の子を本気にさせる。

やだなぁ私。嫉妬したことなんてないのに……

真依も真剣に考えたんだよね……

陽「ちょっと考える時間くれない？」

南「え……うん」

〜教室〜

ひ「あっ帰ってきた！」

勇「なんかあったの？」

陽「……別に」

あんまり話さないでおこう

真依の気持ちの整理がつくまでは

勇「陽愛？」

陽「なんにもないって」

ちょっと冷たい？まぁいいや。

陽「あ、ちょっと用事あるから！」

勇「え！陽愛？！」

この場から離れたかった

行き着いた先は誰も来ない教室棟の一番端。

ここが1番落ち着く場所なのだ

陽「ふぅ……今日の休み時間はここで過ごそうかな」

床に座り込み壁にもたれる

陽「逃げる意味ないんだけど……w」

いや、自問自答多いね私

これからどうしようか……

いや真依の気持ちの整理がつくまでって自分で…




あぁ〜勇次郎と話したいな

私放課後までもつかな

そんなことを考えてるうちにうとうとしてきた





どれくらい時間が経っただろう

寝てたんだ私

勇「陽愛」

陽「あ、勇次郎！なんでいるの？授業は？」

勇「何言ってんの陽愛。もう放課後だよ」

陽「え！？」

スマホを見てみると17時と表示されていた

勇「こんな所でなにしてたの？」

陽「あっ、……えっと〜」

勇「……なに？」

だめだ勇次郎は誤魔化せないんだよ

陽「いや、だめ！」

気持ちは簡単に言っちゃダメだ

真依が自然に言えるまで……

勇「いこ」

陽「どこに？」

勇「陽愛、全教科遅刻付いてるから補習だよ」

陽「あ、そうだったー」

陽「でも、1人でやるから大丈夫！先帰ってて？」

勇「だめ、話聞くまで帰らないから」

陽「うぅ……はい」

勇次郎にはやっぱり言い訳は効かないみたいだ

勇「授業サボって寝るとかバカなの？」

陽「おっしゃる通りです」

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