恋愛対象は恋のキューピット【神代 類】

矢が4本 ページ6

「Aくんは何を買うんだい？」








「ついてこないでもらえます？？？？」









神代くんから逃げるために頑張って人混みの中に入って、分からないように廊下に出たのに。









気づいたら後ろをつけられてた。なんだこいつ。本当に人間か？









「どうせ僕も購買に行くんだ。一緒にいって損はないじゃないか」









「損しかないんですよ」









てくてく、と私の後ろをずっと歩いてくる神代くん。おい待て隣に来るなとまれとまれ









「保護者どこだよ・・・」









「今この場にはいないけれど、Aくんが彼女になってくれれば全て解決だよ」









「黙れはっ倒すぞ」









「ご褒美だよ」









「まじで誰かこいつをどうにかしてくれ・・・！！！」









「どうして徐々に歩くスピードをあげるんだい？僕の隣には並びたくはないって言うのかい？」









「その通りだよよく分かってんじゃないか」









なんでこいつは対抗してくる。諦めろよ。諦めてさっきからチラチラ見てくる女子共と一緒に飯食え。









「・・・神代くん。仲良い人って誰？」









「ん？どうして急にそんなことを」










「いや、別に。単なる興味」









そんなわけないけどね。神代くんと仲良い人を見つければ、その人に制御してもらえるかも！！！はっ！！！天才かよ！！！！










「なるほど。僕の友達と仲良くなって、更に僕と共通の話題を増やそうと言うわけだね・・・！！ふふ、ツンデレじゃないか」









「脳内お花畑かよ｣









神代くんってこんなに頭いかれてたっけ。前まではこんなにヤバい人じゃなかったはずなんだけどな。あれ。どこでどうなってこうなったんだろう。









「・・・あ、そういえば神代くん、天馬くんとショーやってたんだっけ？」









「うん、司くんとはフェニックスワンダーランドでショーをしているんだ。もしかして見に来てくれるのかい？」










「まぁ、ショー自体は興味あるから暇な時行こうかなと思うけど・・・」









「大歓迎だよ！！！！いつでも来ておくれ！！！！Aくんにはたくさんファンサをさせてもらおうじゃないか！！！！」









「行くのやめようかな」



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