お礼の品はオムライス ページ17
起きた。
体が楽で、目がぱっちり開く。
そう言えば熱出てたんだっけ…？
記憶を辿りながらリビングに向かった。
「お、もう平気なん？」
そこにはみんなが揃っていて、1番にまーしぃが声をかけてくれた。
「うん、お陰様で。」
「よかったぁ！俺な、ずぅーっと心配しててん!!」
「ありがとね、さかたん」
「馬鹿でも風邪って引くんだな」
「うるさいたぬき」
「っな、お前…!!」
「センラのお粥のお陰とちゃいます？」
「ふふ、美味しかったよ」
時計を見ればもう10時。
何も食べてないけどそこまでお腹は空いていなかった。
今までは起きてすぐでもご飯食べれたんだけどなぁ、
「なぁ、舌だいじょぶなん？今更やけど、」
「舌、？」
「俺、そこからいっぱい血飲んでもうたから…」
「あ、そうだよ！私のファーストキスを返せ」
「んふふ〜、めっちゃ甘かったなぁ、」
二人で話していると、肩を誰かに掴まれた。
まぁ、私ではなく、さかたんが、だけど。
「坂田てめぇ……俺は絶対許さへんかんなぁぁぁ!!ほんまこいつのファーストキス寄越せや！俺セカンドやったんやぞ!!!」
「……まーしぃ？坂田？どういうことだよ」
たぬきさんからの圧が半端じゃないから知らんふりをしてセンラさんの元に避難。
「まｯ……こ、れには深い訳がｯ……」
「せ、せやせや！うらたさん、落ち着きぃ！」
「今から俺の部屋行こうな？」
2人は首根っこを掴まれてずるずると引きずられて行った。
「ね、私オムライス作ってくるね」
「手伝うで？」
「しょーがないからセンラさん達の分も作ってあげるよ、お粥貰ったしね。だから待ってて」
「えぇ、でも…」と頑なに手伝いたいらしいセンラさんを座らせてキッチンに向かった。
どこに何があるのかは検討も付かないけど、まぁ、何とかなるっしょ。
袖を巻くって、センラさんの物であろうエプロンを借りた。
すごくぶかぶかだけど、無いよりは良いかな、って。
冷蔵庫には、プリンが入っていて、きちんと“うらた”って書いてあった。
……意地悪して食べてみよっかな、
と思ったけど怖いので辞めました。オムライス作りに専念します。
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ての(プロフ) - Naoさん» ありがとうございます！頑張りますね、！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 今までのアルバムのソロ曲の歌詞が出てきて、その歌詞のおかげでどんな状態なのかもよくわかって、すごく読みやすいし、面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月21日 16時) (レス) id: b92cb2f456 (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - ミトさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。 読んでいて、すごく面白かったです!続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - Naoさん» 気づいて頂けて嬉しいです、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作成日時：2019年11月17日 21時
