コンプレックス3 ページ3
赤司side
過去の話をするのはあまり好きじゃない。
振り返ってもなんの意味もないし、女々しいだけだと思う。
だから、オレがこんな話をするのは珍しい事だ。頑張って一字一句聞き逃さないことだね。
〜番外編[ナイショだよ？]〜
「ちゅ〜？」
キョトンと大きな目をぱちぱちしているのは、当時5歳のA
オレのベッドで飛び跳ねるのをやめ、オレの腕に抱きついている。
「うん、ちゅー。正確には、キスって言うんだって。」
「ちゅーって何？楽しい？」
「うーん、楽しいかは分からないな。オレもやったことないから」
そういうとぎょっとした顔でオレを見る。
「えええっ！せーちゃんでもやったことないのぉ！？どうやってやるのさ！」
「あー、なんか、お口とお口をくっつけるんだって」
「お口とお口をっ！？なんで！？」
大きな目をさらに大きくしてオレを見る。
なんでと言われても。
「でも、ちゅーするには条件があって、好き好き同士じゃなきゃ出来ないんだって」
オレがそういうと、ぱぁぁぁと顔を明るくして抱きついてきた。ちなみに胸はぺったんこ。
「だいじょうぶ！！私せーちゃんのこと大好きだもん」
「本当に？誰よりも？」
「うん、ほんとうっ！お嫁さんになりたいくらい好き！」
周りに花が咲きそうな勢いだ、見ていて微笑ましい。
「じゃあ、ちゅーする？」
「するっ！」
えーっと、ちゅーってどうやってするんだっけ？
頭の隅から引っ張り出すようにしていると、[最初は目を瞑る]ということを思い出した。
「A、目、瞑って？」
「へっ？なんで？」
「良いから！そういうものなんだ、ちゅーは」
へー、と意味が分からなそうな、腑に落ちない顔をした。
そんな顔をされても。
ゆっくりAが目を瞑る。
よし、後はキスするだけだ。
そっとAの顔に近づく。
年も年なので恥ずかしさなんて微塵もない。
ちゅっ
それは軽いキスだった。
唇と唇をくっつけるだけの、至ってソフトなキス。
「……これがちゅー？」
目を開かれたAは不思議そうに見つめる。
「せーちゃん、この遊び楽しい？」
楽しいかと言われれば答えはＮＯ。
やる意味が分からないし、楽しいのかも不明。
だけど、
「……うん、楽しい」
もっとしていたいと、本能的に感じた。
「……じゃあ、続けよっか」
「ああ、それとA、」
【この事は、ナイショだよ？】
これが、オレ達の初めてのキスだった。
〜＊〜＊〜
番外編でした。本編は後日で！
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相沢恋(プロフ) - サクトさん» ありがとうございます！長期更新出来ず申し訳ございませんでした、、これから頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年1月15日 23時) (
レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
サクト(プロフ) - 面白い作品です！頑張ってください！ (2018年5月17日 0時) (レス) id: 42890e3363 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！続きを考えると頭痛くなってくる今日この頃です(笑)さて、この小説に終わりは来るのでしょうか……。これからと頑張ります！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: da08eadaa9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごいおもしろいです！続きが気になります！これからも頑張ってください！！ (2018年4月4日 16時) (レス) id: c7a653ebab (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - かげりんさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて心が軽くなりました！これからも更新頑張ります！！ (2018年3月31日 10時) (レス) id: da08eadaa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相沢恋 x他3人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2018年1月27日 22時
