蛍火の杜へ【マギ】【紅覇】[完結] (ページ9)

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第8話ページ9

紅覇「あはは！見てみて！」

あれから何回めかの夏。今年は炎兄が来れなかったから明兄ときた。

A「おーすごいすごーい(棒読み)」

紅覇「ちょっとー！がんばってるのに…うわ！」

僕は少し油断すると渡っていた木の棒から落ちた。

A「フハッ」

紅覇「ちょっとー！笑わないでよ～！」

なんて言ったけど本心は嬉しい。Aが笑ってて嬉しい。

紅覇「はぁぁぁ…」

A「？どうした、紅覇」

紅覇「いや…なんで夏しか会えないのかな～と思って」

A「…」

紅覇「だって僕は皇子なんだよぉ？だからいつでも来れるのに…」

そう言うとAは…

A「私は…紅覇に夏だけしか逢えなくても嬉しいよ？なんか特別な感じがするもの」

紅覇「そう？…まぁ、Aが嬉しいならいっかぁ！」

僕がそう言うとAは、「うん。」と短い返事をした。でも…なんでだろう…

紅覇「A…」

A「何？」

紅覇「…なんでもないよ」

A「は？まぁ、いいか」

さっき君の顔が…

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君が悲しそうに見えたんだ。