第6話 ページ7
紅覇「…よしっ!」
僕は今年も炎兄と別荘に来た。だが今年の僕のテンションは少し違う。
紅覇「行ってきまーす!」
紅炎「あぁ。暗くなったら帰ってこいよー」
紅覇「うん!」
心配性の炎兄に返事をして、僕は″山神の森″に急ぐ。
ー森ー
紅覇「じゃーん!身長伸びたんだよ〜!」
A「へー…。」
そう、僕は身長が伸びたから、新しい服を買った。それを今着ているのだ。
A「なんか…」
Aが僕の服を一通り見てから喋った。
A「男みたいだね」
紅覇「はぁ!?元々男ですぅ!」
Aの言葉にイラっとしたので少しきつく言う。だけどAはそれも御構い無しに…
A「ほら、行くよ」
と言って歩き出した。僕はAの後ろから「うん!」と答えた。
しばらく歩いていると木から手が出てきた。そしてAを握り締めた。
紅覇「!A!」
?「A…。お前は人に触れると消えてしまうぞ…?」
A「…うん、ありがとう。でも、大丈夫だよ。友達だから!」
″消える″…。何年か振りにAの事実を突き付けられた。それよりAが″友達″と言ってくれた事が嬉しかった。
?「…そうか…。気を付けろよ…」
それだけ言って木の妖怪は消えていった。
紅覇「…」
A「…行こうか、紅覇」
紅覇「う、うん」
僕は歩いて行くAの後ろをついて行った。
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麗姫(プロフ) - んああこの話し好きだ大好きだ!! (2015年8月17日 10時) (レス) id: 270b540a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メリーゴーランド恐怖症 | 作成日時:2015年6月6日 11時