第1話 ページ2
紅覇「うぅ…。ヒック…。炎兄ぃぃ…」
僕が君に出会ったのは僕が6歳の頃だった。
炎兄と毎年夏になると行く別荘に帰る途中、妖怪が出ると言う森に迷いこんでしまったんだ。
紅覇「うぅ…。足痛いよぉ…。誰かぁ…」
もう足も痛くて、靴も汚れてしまっていて、不安と恐怖で怖くなって泣いてしまったんだ。
その時…
?「そ、そこの小さいの。何を、泣いているんだ?」
紅覇「え…?」
声がした方を向くと綺麗なエメラルドグリーン色の髪で、お面をした人が立っていた。
そして僕はいつもなら「チビ」と言われて怒るけど、今はそんなの思う暇なんて無かった。
紅覇「うわぁい!良かったぁ!人だぁぁぁ!」
僕がその人の所へ行って抱き付こうとしたら…
?「うわぁぁ!」
紅覇「え」
その人は僕を避けて、僕は勢い良く転んでしまった。
紅覇「…」
A「す、すまない」
僕がムクッと顔を起こすとその人はそう謝った。
?「お前、人の子だろ?私は人の肌に触れると消えてしまうんだ」
紅覇「?消える?」
僕はその意味がわからなくて、立ち上がり勢い良く…
紅覇「えい!」
?[ヒョイ]
走ってその人に触れようとした。だけど避けられた。
その後も何回かチャレンジしたけど最終的には…
パコーン
その音が鳴るともに僕の頭には激痛が走った。
紅覇「〜〜!!いったーい!」
?「学習しない奴だな、お前は」
紅覇「本当に人間じゃないんだね…。子供の頭を木で叩くなんて〜!」
僕はボロボロと涙を流しながらその人に言った。
?「いいか?消えるって事はな…?」
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麗姫(プロフ) - んああこの話し好きだ大好きだ!! (2015年8月17日 10時) (レス) id: 270b540a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メリーゴーランド恐怖症 | 作成日時:2015年6月6日 11時