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そして、その翌日。
俺は昨日まで感じた不思議な感情の正体を知りたくて、明星たちに相談していた。
まさか、あのアホコンビに俺が相談する日が来るなんて思ってもみなかった。
「うわ、氷鷹くんもそんな事あるんだね…！」
「？なんで遊木が照れているんだ？」
「いや〜、ホッケ〜も男の子なんだね！！それ、俺たちじゃなくてAに言えばいいんじゃないの？」
さっきから遊木は顔を真っ赤にさせて、明星はニヤニヤ俺を見てくる。
「んじゃ、ウッキ〜が教えてあげて！」
「ええっ、僕が！？」
遊木は、コホンと咳払いをしてから、俺に向かって言った。
「あのね氷鷹くん。そういうのは、ヤキモチって言うんじゃないかな…？」
焼き餅？？
「そういえば最近、あまり焼き餅を食べていない気がするが…」
「もー！そっちじゃないよ！ウッキ〜が言ってるのはヤキモチ！つまり嫉妬ってことだよ」
嫉妬…？
俺が、Aに嫉妬している…？
「ホッケ〜ってば、最近Aちゃんに構ってもらえないから寂しかったんでしょ？だったら、そう言えばいいんだよ！もっとAに甘えたらいいのに」
俺が、Aに甘える…。
俺には、Aが足りていない。
＊＊＊
「こんにちはー！」
ある日の部活の時間。
久しぶりに演劇部の活動があるので、部室に入るのも久しぶり。
「A、早かったな」
「あ、北斗！！」
私は、思い切り走って北斗の腕に飛び込んだ。
「ど、どうしたんだA…？」
「んー？えへへ、寂しかったから…仕方ないのは分かってるよ、trick starは忙しいもんね」
Aの暖かい体温が、制服越しに伝わってくる。
俺も思わず、Aの体をぎゅっと抱きしめた。
「北斗、今日も甘えたなの？」
「…Aは俺のなんだから、問題ないだろう？」
「へへっ、そうかもね」
北斗は、ますます腕に力を入れて、首筋に顔を埋めた。
「あの、もうすぐ友也たち来ちゃうから…」
「見られてもいい。Aは嫌か？」
「ううん、私も北斗大好きだから、大丈夫」
(すっごく入りにくい…！！)
(北斗くん大胆ですね…☆)
続く
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作者名：スカーレット＊アルテミス | 作成日時：2017年11月21日 19時
