【stpr】ヤギ声くんの幼馴染み【青】

▽ ページ15

──────僕だって､男なんだよ！！！！！





幼馴染みの言葉が頭に響く｡


あの後､逃げ出したは良いけれど不思議と帰るのも嫌で街をフラフラとさ迷っていた｡





あんなに怒らなくなっていいのに､と思う反面｡


そりゃずっと友達みたいに女性が隣に居られたら迷惑だっただろうな､と自分で思っては涙ぐむ｡





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｢くそーーーーーー…｣





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当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間って､こんなに辛いんだなぁ｡



スマホを握りしめ､結局抑えきれずにポロポロと流していると｡





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｢あれ､ころんの幼馴染みさん？｣





｢…あ､さとみさん｣


｢えっ何で泣いてんの！？もしかしてころんに何かされた？？｣


｢…何かしたのは私の方というか…｣




｢あー…なるほど｡ ねぇ､その話聞いていい？｣





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ちょいちょい､と少し小ぢんまりとした喫茶店を指差し､おいでおいでと誘ってくれるさとみさん｡


こういう所が大人組と言われる一つの理由なのかなぁ｡




そんな事を思いながら､さとみさんについて行き､喫茶店に足を踏み入れたのであった｡





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さとみ(ころん､ついに無理やりやったか………？？)


※違います｡





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