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別れの時間が迫ってきた。

貴「じゃあ、やり残したことは無いですか?」

虹「ん、そーだな」

そう言って虹村は私の手を引いて歩き出した。

貴「え、なにどこいくの」

連れていかれたのは、人気のない通路。

とん

壁に押し当てられ、
すぐに私の口を虹村の口で塞がれた。

貴「!?」

最初はついばむようなキスだったのに
段々と、激しくなっていく。

酸素を求めて口を開けようとすると、
待っていたかのように舌が入ってきた。

はじめての、ぬるりとした感触。

これ、結構気持ちいいかもしれない。

舌と舌が絡み合い、水音が脳に響く。

頭がふわふわしてきた頃に、
唇と唇が離れ、二人の間を唾液が引いた。

虹「もうどっちのか分かんねぇな」

そう言って虹村は私の唇を舐めた。

虹村は面食らっている私の顔を見て、
少し微笑んだあと、首元に顔を埋めた。

そんなにこれ好きなのかな、

そう思っていた時に、
ちゅう、と首を吸われた。

虹「もっと強くしねぇとだったかな、まぁいいか」

貴「え、なに」

虹「日本帰っても何日かはこれ見たら思い出すだろ」

貴「なにしたの?」

虹「鏡で見ろ、さ、時間だぜ」

手を引いて、戻ろうとしたその時。

虹「うおっ」

虹村の腕を引き寄せて、キスをした。

貴「よく分かんないけど、仕返し」

虹「覚えとけよ」


ちょっとだけ大人になって、
可視化した独占欲と共に帰国した。

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雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

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