【虹村修造】No title 2 【黒子のバスケ】

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あっという間に時は過ぎ、
帰国の日となった。

虹村が見送りをしてくれると言うので、
氷室ファミリーには家でご挨拶。

貴「いままでお世話になりました」

氷「あっという間だったね」

氷室母「寂しくなるわぁ」

貴「へへ、また会いに来ます」

氷室母「今度は日本で会えるかもしれないわね」

貴「へ？」

氷「来年から、日本の学校に通うんだ」

貴「え、そうなの！」

氷「秋田だから京都とは遠いけど、バスケをしていたらきっと会えるよね」

貴「！うん、そうだね」

日本の高校バスケ界に、
本場でプレーを磨き続けた挑戦者が来る。

今から楽しみだ。

氷室母「あら、そろそろ時間じゃない？引き止めちゃってごめんなさいね」

氷「じゃあ、シュウによろしく」

貴「はーい、じゃあお元気で！｣

そう言って1ヶ月間お世話になった
氷室家を後にした。




貴「辰也くん泣いてくれなかったよ」

空港。

ちょっと早く着いた。

虹「そらそうだろ、アイツが泣くわけねぇよ」

貴「ちぇ」

虹「おめーは泣かねえの？」

貴「今日は泣かない気がする」

虹「なんで」

貴「絶対今日が最後じゃないから」

前は繫ぎとめるものがなかったから、
不安で不安で仕方なかったけれど
今はそういった気持ちがない。

虹「はは、そうだな」

貴「お父さんが落ち着いたら日本に遊びに来てね」

虹「おー、たぶん早いうちに行けると思うぜ」

貴「ふふ、京都案内してあげるから」

虹「楽しみにしてるわ」

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