6 ~虹村side~ ページ7
虹村side
虹「あいつがそういうの求めてこねえからいいかなって」
青「へー」
黄「あんな清楚な顔して意外に激しくされたいって思ってたりして」
Aが！？
関「Aのそんな話聞きたくねえ…」
入学したてからAと仲のいい関口は
妹のそういう話を聞かされているような
顔になって耳を塞いだ。
虹「そりゃねーだろ」
青「思春期の恋愛にそういうのがないわけないっす！！」
赤「虹村さん然り、ですけど」
赤司まで。
虹「そういうこと考えようとするとアイツに悪ぃなって気がしてくんだよ」
あんな純真無垢です、みたいな顔に
好きって書いてあったら。
関「本当はめちゃくちゃしたい癖に♡」
復活してニヤニヤと肩を組んでくる関口。
俺の話になるとどうでもよくなるんか。
黄「清楚なあの子が俺の前ではあんなことに…ってめちゃくちゃ燃えないスか？」
服をはだけさせて
涙目で顔を赤らめて
俺が欲しいって
そう懇願するAを想像してしまった。
待って。
虹「やばいかも…」
青「さっきまでの紳士モードはどうしたんすか！」
げらげら笑う青峰。
やれやれ、とため息をつく赤司。
関「で、どーなの？」
虹「めちゃくちゃにしてぇ…」
貴「なにを？」
気付いたらきょとん、とした顔で
立っているA。
更にげらげら笑い出す関口青峰黄瀬。
赤司もくすくすと笑っている。
黄「あれ、何の、話でしたっけ、虹村先輩？」
笑いすぎて途切れ途切れに話す黄瀬。
虹「A、帰るぞ」
貴「えぇ、うん」
状況が飲み込めないといった顔のA。
飲み込めなくていいんだよ。
青「Aさん、夜道には気を付けてくださいねーっ！」
貴「ええ？なにに？」
虹「3人まとめて明日シバくからな！」
まじかよー、こわーい、
といった声が聞こえてきた。
貴「何の話してたの？」
虹「さぁな」
なんで教えてくれないのー！
ひどーい！
とぷんすか怒りだしたAを見て
あぁやっぱりそういう目では
見られないな、と思ったりした。
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作者名：夢莉 | 作成日時：2019年8月14日 16時
