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19 ~虹村side~ ページ24
虹村side
俺らもビーチパラソルの下に腰掛けた。
日焼け止めを塗りだしたA。
いつもは膝上までスカートで隠されている
Aの脚はすらりと伸びていて綺麗だ。
海で遊ぶ後輩達を
愛おしそうに見つめている。
いつもと違うAは、
いつもより可愛く見えた。
貴「なぁに、こっち見て」
ふふ、と笑われた。
虹「いや、かわいーなって思って」
いつも素直に言えないことが
口から出てくるのは
きっと夏のせいだ。
みるみるうちに顔が赤くなるA。
貴「虹村にそんなこと言われるなんて…」
ありがと、
と言ってふにゃりと笑った。
あー、めっちゃかわいい。
よく考えるとこんなに露出している
Aを見るのは初めてだった。
小さな肩から細い腕が伸びている。
好きになってから
視線をやるのが悪いと思って
見ないようにしていた胸は
線の細さに似合わず豊満に育っていた。
貴「どこ見てんの、えっち」
虹「うるせぇな」
着ていたラッシュガードを
Aに羽織らせた。
虹「着とけ、それ」
貴「え、うん、わかった」
きょとん、とした顔のA。
他の奴に見せたくない。
Aのこんなとこ。
虹「俺らも行こうぜ」
貴「うん、そうだね」
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作者名：夢莉 | 作成日時：2019年8月14日 16時
