27episode ページ27
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後日、脳外科の医者の言う通り、Aは若年生認知症だと診断されたという。
涙声の電話が夜に来た。
若年生認知症の原因はストレスから来る、くも膜下出血の後遺症らしい。後は遺伝的要因でタンパク質が脳に溜まりやすいんだとか。
｢……は？｣
その事をAから聞いた時、俺は信じられなかった。
というのも、まだ10代のAがくも膜下出血になったということが驚きだったから。
くも膜下出血は、多くの場合が多大なストレスからくる病気というのを年少の授業で学ばされた。
となるとAは、俺の想像以上の多大なストレスを、1人でそのちっさい身体に溜め込んでいたというわけになる。
いつからなってたんだろう、気づいてやれなかった…
｢……原因は？くも膜下出血の｣
｢……｣
｢もう解決したのか？してねぇともっと酷くなるだろ……？｣
｢……解決なんか……一生出来ない｣
Aにしては珍しく神妙な顔で、依然として口を割ろうとしない。
しかも気になるのが、一生出来ないという所。
なんだ？何があったんだよ
｢なぁA、何があったんだよ……ゆっくりでいいから話してくれね？｣
｢無理だよ……！言ったらもう、灰谷君とは付き合えない……｣
｢んなことあるわけねぇだろ……
それとも、そんなに俺の事信用出来ねぇ？｣
Aはふるふると首を振る
そして言おうか言わないか迷うような素振りを見せたあと、覚悟を決めたような顔で俺の事を見た
｢……私の事、嫌いになっていいからね｣
ご丁寧に予防線まで張って。
｢だからならねぇって｣
｢……私の家、複雑なんだ｣
｢え、あ……そうなのか｣
なんだ、そんなこと……？
複雑で言ったら、俺ん家も別に家族団欒してるわけじゃねえけど……
｢お父さんは、小さい頃に不倫して家を出てって｣
｢うん｣
｢おかしくなったお母さんは、私たちに暴力をふるうようになって｣
｢うん｣
｢お母さんから私を守ってくれてた弟は、人殺しになったの｣
｢………え？｣
"一度目は盗みに入ったバイク屋の店主を殺した。
二度目は親友を後ろからナイフで突き刺した。"
｢………私、お姉ちゃんなのに……止められなかった…っ｣
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華恋(プロフ) - こんな素晴らしい作品を今まで見逃していた自分に嫌気が指す…タイトルの雰囲気からは想像できない感動が衝撃すぎて…まさに衝撃の事実…感動しすぎて語彙力失いました……どうしてくれるの作者様。() (8月14日 9時) (
レス) @page49 id: 92a816f288 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - めちゃくちゃ心に刺さる･･･！つらい･･･！ (2022年2月9日 14時) (レス) @page48 id: cf6ad1b61e (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 待って、マジで泣きそう･･･！！ (2022年2月9日 13時) (レス) @page39 id: cf6ad1b61e (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - マジで幸せになってくれ･･･！！ (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cf6ad1b61e (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - まさか一虎のお姉ちゃんだなんて･･･泣きそうになりました･･･！ (2022年2月9日 12時) (レス) @page28 id: cf6ad1b61e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月25日 21時
