【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

#4 ページ5

逆行、とは。




過去の時間軸に精神のみトリップし、過去の自分に乗り移る(あるいは成り代わる)というシチュエーション。




つまり今現在の事だ。




『…なんという事でしょう…』


こんな摩訶不思議な事が起きるとは、世の中はまだまだ知らない事の方が多い様だ。

そんなファンタジー、普通起きないだろうと思う所だが、呪霊なんてものが存在する世界。そんなにおかしくないのかも。


さて、逆行した私が何をするべきか。


これから死ぬ人間、後輩の灰原や夏油の阿保を生かす為に動くほどのやる気は無い。

私は今までの人生に後悔はないから。死もちゃんと受け入れた。仲間の死も……受け入れた。

未来を変えるつもりはない、が、

同じ事を繰り返してもつまらない。少々スパイスを加えようか、どうしようか。

教室で言い合いをする五条達を見てフッ、と鼻で笑う。

『(まだまだ子供だな)』

なんせ私は死んだとはいえ精神年齢２７歳だからな。１０歳は上だぞ。立派な大人、大人の女性なのだ。

「何得意気な顔してんの」

さっきまで呆れた様子で五条達を見ていた硝子が私に視線を向ける。

「珍しいね、いつもアイツ等と一緒に馬鹿やってるのに」

『硝子もじゃん』

「私は違う」

『えー？』



よりにもよって、とは思ったが。


久しぶりのこの感じは意外と気持ちの良いものだ。

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