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92:大祝先生(新八) ページ44

「良いですか?刀を振るうときは、ただ目前の相手を殺すことだけを考えるのです。
敵の弱点はどこか、一瞬で見極めるのですよ。

さ、やってみましょう」

「「「はーい」」」

「じゃねーだろォォォォ!!いや!なにいたいけな子供達に恐ろしいこと教えてるんですか!!」



きょとんと首を傾げたのは胴着姿の大祝Aさん。

真選組のイメージアップキャンペーンだか何だかで家の道場で剣術教室を開いているんです。



「ええ?沖田さんから今日の業務は子供達に剣術の指南をと」

「先生ー見てみて!こー?」



人の形を模した木の人形の額に、子供が振るった木刀がべしりと叩き付けられる。

すると、Aさんは手にしていた木刀を構えて



「いいえ、木剣を扱う場合はこうです」


そう言って人形の股間に鋭い突きを放った

「いやAさんンンンン!?そこ確かに急所だけど!!子供に教えちゃダメな奴です!!」


パラパラと零れ落ちる木屑に股間がひゅっとなりながらもツッコめば、


「ちっ、うるせェな……」

「え!?Aさんってこんなキャラでしたっけ!?」



子供達は純粋なキラキラした瞳で人形の股間に突きを放ちまくっている



「Aさん、お疲れ様です。ちょっと休憩にしましょうか」



姉上が沢山のお菓子を持って道場に現れると、子供達の視線が一気に注がれた



「お妙さん!ありがとうございます。それじゃあ皆さん休憩にしましょうか、しっかり汗を拭いて休むんですよ」


はーい!と良い返事をして各々休憩をとる子供達を少し眺めてから、Aさんは姉上の隣に腰を下ろした


「すみません、お妙さん。道場をお借りした上にお茶まで」

「良いんですよ。うちの道場がこんなに活気づいてるのは久し振りなので」


どこか嬉しそうに笑みを浮かべる姉上に、沖田さんの提案に乗って良かったな、とぼんやり考える



「ちわ、Aせんせー、俺にもニコチンマヨの弱点教えてくだせェ」



庭から現れた私服姿の沖田さんに、Aさんはにっこりと笑ってこう言った



「股間です」

「だからやめろって言ってるでしょうがァァァア!!」








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みぃ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品がとても大好きでいつも楽しく読んでます。更新頑張ってください。応援してます (2019年5月31日 19時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてます!私の考えなのですが、伊東さんは、もしかしたら愛情が欲しかったのかな?と思いました。 (2019年2月19日 23時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 虎さん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます!!伊東さん…確かに頭が良くて何と無く怖い印象があるのわかります…でも生い立ちもラストも切なくて……。真選組動乱編終了までもう少しですので楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです!私は伊東さんっていつ見ても少し怖い印象を持っています。 (2019年2月17日 20時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年2月13日 0時

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