【ジョジョ】伝説の暗殺者【５部】 (ページ4)

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「……たく、とんでもねぇな」

千切れた拘束具を手に、プロシュートがぼやいた

メタリカによって再び気を失ったA・バルザレッティをベッドに横たわらせた

プロシュートは気を失ったままのAをみて、眉間のしわを深くし煙草の煙を吐き出した

「実に50年だ」

「ああ、信じられねぇな。50年間、このままの姿で眠り続けてた。……人間じゃねェ」

「だが、検査では何の異常もない。酒も煙草もするようだが、それ以外は全く健康だ」

50年前――――フィレンツェの外れで酷い自動車事故が起こった。

17台の車が一台残らず炎上したが、怪我人は0

ただし死者は36名にも及んだ

そして生き残ったのは―――

「次、目ェ覚ましたらどうする」

「話し合わなくてはな」

「まともに話せる相手か？」

「少なくとも、¨タブー¨に触れさえしなければな」

「タブー……か」

「とにかく待つしかない。次は飯でも用意しておくとしよう

ああ、あと煙草と酒だな」

そう言うリゾットの口の端が僅かにつり上がる

「……やけに嬉しそうじゃねぇか」

「大先輩だ。俺達のな」

「……伝説の暗殺者か。アンタがそんな話を信じてるなんざ意外だな」

ふーっ。と、長く吐き出された煙が、部屋の中へ溶けて消えた

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