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彪 ｢……Aの部屋綺麗なんだな。｣
｢失礼な！｣
彪 ｢いいから早く寝ろ。｣
そう言ってベッドに無理やり座らされた。
仕方なく寝っ転がり布団をかぶる。
｢…ねぇ彪馬。｣
彪 ｢何。｣
いつもより明らか強い口調に少しビクッとした。
｢なんか怒ってる…？｣
彪 ｢…別に。｣
｢じゃあなんでそんなに冷たいの？
私何かした？何かしてたら謝るから……んっ、｣
喋ってる途中で塞がれた口。
キスをされているのだと理解するのには時間がかかった。
彪 ｢うるさい。Aが熱なんて出すから心配したんだよ。｣
｢え、｣
彪 ｢これ以上俺に心配かけんなよ。｣
｢……っ、ごめん。｣
私の目を見つめてそらさない。
彪馬、怖いよ……
｢怖いよ、彪馬…、｣
彪 ｢…ごめん、｣
｢……ねぇ、一緒に寝よ｣
彪 ｢ん、いいよ｣
そう言ってベッドの中に入ってくる彪馬。
自分の布団で誰かと一緒に寝るとかはじめて。
心臓の音、聞こえてないかな……
その途端、頭を撫でられた。
彪 ｢ちゃんと寝て、早く元気になれよ。
そしたらAの行きたいとこ連れてってあげる。｣
｢ほんと？｣
彪 ｢ほんと。｣
いつもの優しい彪馬に安心したのか
そこで私は寝落ちしてしまった。
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作者名：めろん | 作成日時：2021年12月29日 1時
