野郎組の恋する少女

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静かに顔を熱くさせていく、
私の頭の中なんか



その優しい顔の上に、
普段どおりのポーカーフェイスを浮かべる七瀬には
到底見えてるはずないから








誠「そういえば、今日ずっとぼーっとしてるけど大丈夫？」



誠「体調悪い？」









彼は、さらに私に近づきながら
少しだけ不安そうな面持ちを向けてくれる









でも、


さすがに七瀬のせい、だなんて言えないし、。









「ううん、大丈夫だよ、」


「なんか、……お腹空いたなーって、」









我ながら、

……酷い嘘だと思う。






もっと良い言い訳あったでしょ！！！

と、


心の中で
自分をポコポコ叩いたけど








隣からは、

明るい笑い声が聞こえた









誠「ははっ！お腹すいちゃったの？」









あれ……？





どうやら、
鈍感すぎる七瀬は

私のマンガみたいな嘘にも
気がついていないらしい、









ううん。


空気の読める彼のことだから
もしかしたら、私に気を使ってくれているのかも、







前者か後者か だなんて

私には全くわからないけれど









「笑わないでよ！これ一大事なんだから！！」









七瀬と楽しく話せるなら、

七瀬と笑い合えるなら






なんでもいいやって、思えるから。









誠「じゃあそんな栗原にいいものをあげよう」




「え？なになに！」



誠「ジャーン」






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