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カバンをごそごそして

彼がそこから取り出したのは……。









わ、!



「クリームパン!」








彼の大きな手に握られているせいで
無駄に宝物のように見えるそれは、


学校近くのスーパーで売られている
すごく美味しそうなクリームパンだった









誠「俺、いつも家帰るまでに
なんか食べたくなるから買ってきてんだよ」









袋の音をたてながら

それを取り出す七瀬









確かに。。


お弁当と、学食を食べても
まだお腹いっぱいじゃないとかいう七瀬だったら

お家帰るまで持たないもんね、









クラスでも一緒に過ごせているおかげで


去年よりもっと身についた
彼の知識をフル回転させて


偉そうにそう思っている私は、






なんか、、彼女みたい、かな、?

……って言うのは、違うか、。









うん。

いくらなんでも、調子乗りすぎだ









けれど、


七瀬はクリームぎっしりのそのパンを
私の目の前に差し出してくるから








誠「半分食う?」


「いいの?」







また、“友達”のはずなのに
私はうるさく胸の音を立ててしまう、。









それでも、

彼の視線を感じながらも
私は、ゆっくりそのパンをあむっと口にする







そしたら、

濃厚なクリームと、甘過ぎないパンが
絶妙なバランスを醸し出していて……。









「美味しい、!」



誠「でしょ?」








今度から、私もこれ買おうかな!

あっという間にルンルンな気持ちになりながら
もう一口パンを頬張ると







私の片方のパンを持つ彼が
こんなことを言い出した。









誠「まぁ、なんかあったらいつでも言って?」

誠「話ぐらいは聞けると思うからさ」









そして、


不器用ながら上下に動く
その温かい手に、




ポンポンっと。




私は、頭撫でられる






誠「な?」



「う、ん。」








もう……

この想いを拗らせすぎて
どうかしちゃいそうだ、



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まー(プロフ) - あんずさんの描写がほんとに好きで毎回キュンキュンさせられました!素敵なお話でした!! (2019年9月1日 7時) (レス) id: b5240094ea (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - ほんとにやばくてキュンキュンどころかギュンギュンしてます笑最後の七瀬がもうかっこよすぎて頭抱えます笑あんずさん毎回天才すぎます! (2019年9月1日 2時) (レス) id: 004c126250 (このIDを非表示/違反報告)
冷麦(プロフ) - 毎回更新見てふるえていました…本当に唯一無二の紅一点もので楽しかったです!素敵なお話をありがとうございました! (2019年9月1日 1時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続きほしいです!! (2019年9月1日 1時) (レス) id: bf17d816d6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます!今夜完結する予定ですので、ぜひお読み下されば幸いです!ありがとうございます!頑張りますね!! (2019年8月31日 19時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akko010716&scr=novel/321576798...  
作成日時:2019年7月21日 21時

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