海賊世界からやって来た

第３３話 好きの意味 ページ34

『……す……き……？』


カ「Aにとって、さっきまでの行動は許されることじゃ無いかもしれない。でも俺はっ……！」




カ「どうしようも無いくらいに好きなんだ」



"すき"



たった2文字だけの言葉に、私はどれだけときめいたのか


自分の想いに気づいた今は嬉しいくて、愛おしくて私の身体は震えていた



私も好きだ




そう言うことが出来ればどれだけ良かったのか


私は別世界からやってきた人間

あの時、私が死ぬ事さえ無ければ、神に会うこともなかったし、この世界に来ることもなかった

ここに私が居るの居ないのでは、この先の未来も違う方向に進んでしまうんじゃないのか



私のせいでカカシが傷ついたら？
私のせいでカカシに無茶をさせたら？


私のせいで



こいつが死んだら？




私はこの世界に来てから決めた


大切なものはもう何も無くしたくない
力があるなら絶対に守り抜くと



"愛してくれてｯｯ……ありがとうｯ……"

"貴女を、……誇りに思います…ｯ…"



あんな誤ちは二度としないと誓った



だから私の答えは





『………悪い』





その重い一言だけだった


しかし





グイっ

『！！』

カ「断るなら」




カ「どうしてそんなに……辛い顔をするんだ」

『ｯｯ！！』




やはり顔に出ていたようだ


カ「本当は？」


『っ、私は……！』









.









.









.









『お前が嫌いだ』





言いたくなかった言葉が、私の口から出る

なぁカカシ





お前には幸せになって欲しいから



だからこそ私みたいな汚れた奴に想いを寄せないで欲しかったんだ

第３４話 嘘→←第３２話 私の事が

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す