貴女「あんたたちなんか大っ嫌い！」白澤・鬼灯「それはこっちのセリフだよ！/です！」

第十二話　好き？ ページ13

＊【side桃太郎】




鬼灯「ごきげんいかが？！」



白澤「うおおおおおお！！？出やがった！！」




あぁ。いつものですね。


と、苦笑いしながら白澤様と鬼灯さんとAさ……あれ？




桃太郎「あの。鬼灯さん。Aさんは？」



鬼灯「あぁ。アレなら現世に視察に行ってます」



桃太郎「いや。アレってなんですか！もう人間扱いされて無いじゃないですか！」



鬼灯「いや、人間じゃ無いですよ？」



桃太郎「え、いや、まぁ。そうなんですけど！」




と、そこで白澤様が




白澤「アイツ、いないの？」




と、いつもより暗そうに呟いた。




鬼灯「？嬉しく無いんですか？」



白澤「よくわかんないや。なんか嬉しいハズなんだけど、なんか寂しいっていうか……」



鬼灯「貴方も分からないんですか？」



桃太郎「貴方も？」



鬼灯「はい。私もそんな感じです。で、この気持ちは何なのかこの極楽蜻蛉に聞きに来たわけです」



桃太郎「そ、そうなんですか……」



お香「アラー鬼灯様。」



鬼灯「お香さん。さっきぶりですね」



お香「そうねー。ところで二人の会話を聞いてて思ったんだけどね。二人共Aちゃんの事が好きなんじゃないかしら？」



桃太郎「………あぁ」




納得する俺、唖然とする白澤様と鬼灯さん




鬼灯「ないですね。多分いつも騒がしいのがいないから静かで寂しいんですよ」



白澤「お香ちゃんが言った事でもこれだけは無いよ。もし本当に好きなら死にたい気分」



鬼灯「死ねたらですがね」



白澤「うっさいな！朴念仁！！」




＊

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