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あれから色々な事を質問させてもらった。
あまり重要な情報は手に入らなかったが、何も知らない時よりも凄く安心感がある。
「ありがとうございました。もうこれぐらいで大丈夫です」
センラが胡蝶さんにお礼を言う。俺もそれに合わせて頭を下げる。そうすると胡蝶さんが、
「いえいえ、お役に立てたなら。
それに貴方たちと話して、本当に志麻の癖とかそういう所をよく知っている事が分かりました。本当に志麻のお友達だったんですね。
失礼な態度をとってすみません」
と謝ってきた。俺達は特に何も怒ってなかったので、気にしていません。と胡蝶さんに伝えた。
なんか…胡蝶さんまーしいの保護者みたい。
俺達は目を合わせて、そろそろ失礼しようか。と部屋のドアの方に行こうと胡蝶さんに声をかけようとした時、胡蝶さんが「あともうひとつ言いたいことが」と先に言ってきた。
「えっと、あまり志麻の前では事故や、詳しい記憶の話をしないでください。私も記憶を早く思い出して欲しいと思っていますが、無理やり記憶を思い出さそうとして脳にダメージを与えてしまったら、もう治しようがないですから」
少し間違えれば深刻な事態に陥る。それがどれだけ怖い事かは俺よくは知っていた。
例えればここは戦争の簡易的な救護室。
救えなかった隊士もいるだろうし、俺はそんな所では働いてはなかったけど、歌い手になる前は看護師やってて、とある病院で働いていて、昨日まで元気だった人が急死することだって珍しい事じゃなかった。
いつの時代だって、人はいつ死んでしまうか分からない。鬼のいるこの時代では尚更。
だから、どんなトラウマを抱えていても、どれだけ性格が変わってしまったとしても、
生きてくれている。
それだけで救われるのだ。
どうかいつかまた一緒に笑える日々が戻ってきますように。
そんな事を考えながら俺は胡蝶さんに返事をした。
*
俺達は部屋を出て、足取りを揃えて部屋に帰ろうとする。
その時、センラがふぅ。と大きなため息を着いた。
「どしたんセンラ」
俺はセンラにそう問いかける。そうするとセンラは、「ちょっと恥ずかしいんやけどな」と苦笑いしてこんなことを話した。
――――
久しぶりの
大正コソコソ噂話〜!
センラくんが志麻くんを泣かせてしまって、
胡蝶さんが来たあと、すぐにアオイちゃんが志麻くんのところに駆けつけて、志麻くんの事を慰めていました。微笑ましい。
誤字がありましてまた更新しましたすみません。
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um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時