快刀乱麻を断て！！参【鬼滅の刃】【u.s.s.s】

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きっとセンラやまーしいだって、記憶の改変とも言える現象のせいで、少し考え方だって変わってると思う。


今のセンラやまーしいは、心の面でもものすごく強いと思う。
でも、俺にはそんなメンタルはない。


俺達だって人間だ。ずしりと心にもたれかかって来るものには耐えられない。


まーしいとセンラの実力を見て、ふと考えた自分との差。

何かが違う。っていうところから始まったこの不安。

こればっかりは俺の問題。今のままじゃ追いつけない。
何故か肩を並べていないと、とてつもない不安が押し寄せてくる。

嫉妬でもない、ただただ不安、苦しい。


今まで、ちょっとした事でも相談して見ることが出来た。
くだらないことでも、時間を割いて必死に考えてくれる仲間がいたから。


でも、今は違う。
こんなに必死にこの環境にしがみついている彼らにそんな事を言っていいのだろうか。

頼ってもいいのだろうか。

そんな駄目な奴でいいのだろうか。

なんか違うのはここもそうだ。


どうしたらいいんだろう。
どうしたらこんなに苦しまなくってすむんだろう。


あの時感じてしまった虚しさからこんな所まで発展してしまった。

このままじゃ追いつけない、

でも前に進めない。

どうしようもない、焦り、不安。


変わってしまっているかもしれない仲間の価値観。

なんとなく感じた恐怖。

こんなどうしようもない事で頼っていいのか。

自分とは違う。

他にもっと重要な問題がある。

頑張らなくちゃいけないのは自分の方。

こんな所でいちいち反応してたら駄目。

もうちょっと頑張らなきゃ。

早く追いつかないと置いてけぼりになる。

でも追いつかない。さあどうしよう。

誰かに相談したい。でもそんな事をいちいちやってたら駄目だ。

ここには心の余裕がある人は居ない。かかえこませてはいけない。
それに自分のわがままだ。自分で何とかしないと。

じゃあ苦しいままだ。


自分ができないことを、人のせいにして楽になろうか。
それは絶対に駄目。絶対にやりたくない。

誰も妬みたくない。



逃げたくない。
でも、抱え込めるほど気持ちは安定してない。









「………なぁどうしたらええ？」


三角座りをして、その中に頭を入れ込んで壁にもたれ掛かる。

結局、意地を張るだけ張って、どうにも出来なくなって誰かに頼ってしまうのだ。

少し心の隙を見つけただけでここまで崩れてしまった。

俺は、根本的な所から弱かった。

作者です。＊最終回少しネタバレ！→←＊

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