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[14]宿儺の指 ページ30

2日後、パリストンから残りの情報を受け取ったAは前と同じように大通りの端に立っていた。残りの3体がこちらに来る事がわかった為である。

あと2分程で目の前を通る、その時だった。
恐らく目的の呪物、もとい受肉体達の前方30メートルを歩く人物達を見て、Aは絶を解いてしまった。


「え、A!?」

「うわっ!?急に現れんなよ!!」

「やあキルア。それに久しぶりだね、ゴン」


絶を解いて急に現れたAに驚いたのは、ゴンとキルアであった。


「ほんとに久しぶりだね!こんなところで何してるの?」

「ああゴン、Aは今うちにいんだよ。仕事とかなんかでイルミに頼み込んでてさ」

「へぇ!じゃあAは仕事中?」

「…そうだね、そんなところ。でもお昼にしようと思って。2人もどう?」

「…行こうぜ、ゴン」

「そうだね、Aと久々に話したいことあるし!」


ゴンとキルアはAと共に近くのレストランに向かった。





「…サンキューなA」

「やっぱり追われてたんだね、2人」

「うん、よく気づいたね。もう半日くらい」


席に着いたキルアとゴンはへなへなぁと沈んでいた。


「2人を追ってたのさ、私の仕事に関係ある人達なんだよね」

「え、そうなの?」

「何も無ければ追うような人じゃないんだけど、君たち何か心当たりないかな」


Aの言葉に2人はうーんと考えると、キルアが顔を上げた。


「ゴンあれじゃね。昨日拾ったやつ」

「キルアもそう思う?変化って言ったらこれしかないもんね」

「何を拾ったの?」

「Aになら見せるよ。これ昨日拾ったんだけどよくわかんないオーラ出しててさ」

「値打ち物かと思って俺の知ってる骨董品屋に鑑定諸々頼みに行くところだったんだ」


そう言ってゴンが出したそれは、包帯のような薄汚い布に巻かれていた。

クルクル、とゴンがそれを取り中身を見せるとAは眉をひくつかせた。


「うん、アイツらが追ってるのもこれが理由だと思うよ」

「A、これが何か知ってるの」

「これは人に価値はなく、寧ろ人が嫌うモノだよ」

「嫌う?」

「名前は確か…




〈宿儺〉だったかな。

それはね、そいつの指の1本だよ」


ゴンとキルアはまじまじとそれを見た。


「本来それはね、こっちの国には無いはずの代物なんだ。誰かが拾わせたかもしれないね」

「なんで?」


Aは頼んだ紅茶に口をつけ、暫く考え込んだ。


「…アイツらと、私をおびき出すためかな」

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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか?楽しみにしてます…! (8月28日 23時) (レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます!好きすぎになって頂けて嬉しいです!頑張りますので、どうぞご期待ください! (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます!!!更新頑張ってください!! (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます!感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します! (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇‍♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月13日 1時

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