魔法を信じて (ページ19)

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嫌い。ページ19

＿いつの間にか宙くんたちがいなくなっていた
後輩と先輩にほって帰られてた件について

やっと逆先くんは頭を撫でられるのをやめてくれました
でもなにか悩んでいる
「ねぇ逆先くん何悩んでるの？」
私は思い切って言ったすると逆先くんは急に変なことを言った

「…子猫ちゃん、いやAちゃんの小さかった頃のこト……覚えてル？」

「えっ……どうしたの？急に…うっうん覚えてる、、けど」
本当にどうしたのだろう…
「小学生の頃ハンカチ取られて泣いてた女の子、と話したことあル？」
＿＿は？

「は？」

なんで…その事…
私がびっくりして目を開いていると
「…………やっぱリ、今のこと忘れてほしいかナ…」
少し悲しそうな顔で言った

逆先くんがそう言ったあとはもう地獄。
沈黙、何も話さない、正直言うとこの空気は嫌いだ
私はこの空気を変えるために彼に話しかけた

「っ……ねっ、ねぇねぇ！逆先くんって……まっ、、魔法使えるんでしょ？わっ私すごく興味あって！魔法見せて欲しいなー…って！」
お昼休みに明星くんから聞いた話を思い出し彼に言ってみた

正直顔がひきつってたかもしれない
わざわざ自分の嫌いな言葉を自分の口で言うなんて
まあ昔よりかはましになったけど

「…ン？魔法？見たいノ？」
「いっいやかけてほしいなー、！」
「………じゃあ特別にかけてあげるヨ」
「わー！嬉しいな！」
…口から出てくるのは反対の言葉。全然嬉しくない

「じゃあ子猫ちゃんには"この1年が短く感じる"魔法を
かけてあげル」

「1年が？」
この魔法は嬉しいかも、最近一日一日が遅く感じてるから、
「それじゃあ目を閉じテ」
私は逆先くんに言われた通りする

「君の1年が花のようにぱっと短く感じるようにぼくが魔法をかけてあげるよ。ほら、目を開けてごらん。もう何か変わっているはずさ。」
私が目を開けると………

何も変わっていなかった
今日見たレッスン室だ

ほらやっぱり何も変わらない
はあだから魔法は嫌いなんだよ