漆拾伍頁─小柄ナ襲撃者 7─ ページ22
パンッ────
唐突だった。
銃声に似ているが銃声ではない。
百戦錬磨の中也がこの場で一番理解していた。
何故なら彼にとってそれは嫌になるほど聞いたものだったのだから。
その証拠に皆が驚き辺りを見回す中、彼だけはただ一点を見つめ歯を食いしばっていた。
「手前、どういうつもりだ｣
悪態をつきながら彼が目を向けた先には、燃えるような赤い花を咲かせた植物。
そしてそれらに囲まれた砂色の外套を纏った女性。
『今のは威嚇です。用が済んだのなら早く帰ってください』
「俺も好きでこんなとこにいるンじゃねぇよ。A、手前に首領から伝言だ。“大方片付いたらまた手を貸してほしい”だとよ｣
首領からの頼まれごととはいえその内容が気に食わないのか、中也は吐き捨てるように云った。
Aが渋い顔をする。
『それ態々此処で云わなくてもよかったですよね？此処に居る人たちは特務課と繋がっているのですが』
「ンなこと知らねぇよ。勝手に密告されてろ｣
『あらあら、乱暴な口調は受け付けませんよ。中也さん可愛くなりましたね』
「手前の思考はどうなってンだよッ！｣
口元に手を当てながら態とらしく話すAに、挑発だと判っていても乗らずにはいられない中也。
その独特の空気にその場に居合わせた誰も何も云わない。
...否、云えなかった。
『至極常人並ですよ。頭の回転では貴方にすら負けます』
「...悪戯を考えさせたら天下一な奴が何云ってンだよ｣
『わぁ中也さんに褒めてもらえるとは！余程私の悪戯が楽しみのようで』
「はァ！？ンなわけねぇだろ！｣
袖をたくし上げて今にもAに飛びかかりそうな勢いの中也。
こめかみには青筋が立っている。
しかしそんな彼を見てもAは怯えるどころか、寧ろその表情は楽しげだった。
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煉華☆(プロフ) - 書いたつもりだったのですが(；・∀・)中也さんはもう少し夢主と絡ませる予定です！コメントありがとうございました！ (2017年2月13日 10時) (
レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 名無しさん» こんにちは(*^^*)やっぱり分かりにくかったですかね？何故かシリーズ化しないんですよ...。説明欄から行けるようにURLを貼っているのですが、また今度見えやすいようにしておきますm(_ _)m お、気づいてもらえましたか！自分では気づくか気づかないかくらいの色で (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは。part1が分かりづらくちょっと大変でしたが、最初から最後まで読ませてもらいました(^ー^)最新話の夢主の「…馬鹿」がもう可愛すぎ！これからも頑張ってください！ (2017年2月11日 15時) (レス) id: 23590d66be (このIDを非表示/違反報告)
鈴燈輝葵(プロフ) - 煉華☆さん» 双黒大好きなので楽しみです♪ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 2f068cebfc (このIDを非表示/違反報告)
ふぅり(プロフ) - あ、ほんとだ、すみません、！！！フォローさせていただきます！(｀・ω・´)ゝ (2017年1月8日 15時) (レス) id: d25cb7c6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2016年12月7日 19時
