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No.47*チョコレート ページ14

国木田side


『国木田、谷崎。防火服を着ていった方がいい』

『防火服か。なら、国木田君!手帳の1枚を鉄線銃に変えて行くといい』

『国木田君と谷崎君と言ったかね?もしもの時はこれを使う事をオススメするよ』



炎に包まれた時に、乱歩さんい言われた事の意味が分かった様な気がした

炎に包まれる事までも予想済みだったとは

太宰のお陰で、異能が辛うじて通用する

変えておいて良かった

だが、ポートマフィア首領の言葉は分からん

貰ったボイスレコーダーのボタンを押した


『う"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"う"う"
あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"』


……何だ、この呻き声は

遠くの方では叫び声が聞こえてくる

多分谷崎だろう




ポートマフィアの首領とは言え、拷問時の声を録音するとは…



俺の目の前に一本の道が出来上がり向こうから奴が歩いてくる

俺は必死に死 んだフリをした

唐変木の様に心臓止めなんぞ出来んが、
息を数秒止めることぐらいは出来る


奴が俺の隣にしゃがみ込む気配を感じ起き上がり、懐から鉄線銃を取り出した

俺が死 んだと思っていたのか、驚きのあまり動かなかった奴。




「国木田さん、捕えれましたか?」

「あぁ、正気に戻ったか?」

「はい…さっきはすみませんでした!」

「大丈夫だ」

谷崎もこちらに歩いてきた

無事だった様だ

「異能の使い過ぎで疲れたから異能辞めるねェ」

炎はだんだんと消えてゆき、真っ黒な壁が見えてきた

「もう諦めろ」

「諦めてるってェ。しつこいなァ〜しつこい男はツッチー嫌いだよォ?」

「男に好く趣味は無い」

俺の理想にはちゃんと女性と結婚すると書いてある

「男じゃないよン!女だよン!」

「「………え?」」

女?!

「済まなかった…」

「別にいいよン?よく間違われるしィ」

失礼な事をしてしまった。

「ツッチーを殺さないのォ?」

「探偵社では人殺しはしない」

「警察に突き出すのォ?」


警察に突き出すべき、なのか?

「それを決めるのは、葵ちゃんと華恋ちゃんだよ」

「ふぅん、まァ刑務所が面倒になったら抜け出してクニキダとタニザキの会社燃やしに行くねェ」

「辞めろ。迷惑だ」

ふっふっふと笑う此奴は、随分と不気味だ。

「探偵社に戻るぞ」

「あっ、はい!」

「えェ〜ツッチーもォ?」

「当たり前だ」

俺は此奴を引っ張り、谷崎は異能を使いながら周りにいて貰い探偵社に帰った


太宰以上に連れて帰るのに苦労したのは言うまでもないだろう

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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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