今世でも私の主食は人間らしいので絶食することにします。~third~【鬼滅の刃】

131話 ページ40

前にもどっかで言ったかもしれない…
私は時透さんが苦手だ。
初対面の時の胡蝶さん同様何を考えているのかよくわからない。
ボーッとしていて、何か重要な事を考えていなさそうで実は考えてそうだし…
うん。つまりは分からんという事だ

「ぐへへ、こんな所に子供が((ザンッ
そして任務時。
現れた雑魚鬼を一瞬で斬る彼。
…最後まで言わせてあげればいいのに
彼の管轄だから鬼を狩ってるだけで、またしても雑魚しか居ない。
つまり私の出番皆無。前と同じじゃん

これで帰宅かーと思えば背後に鬼の気配。
一人じゃなかったのか。
彼がこちらに視線を向ける前に背後から現れた鬼の頭を掴む。
そしてもう片方の手で鬼の首を切断すると胴体を遠くへと蹴り飛ばした。
あれだけ頭と体を離したら、体の方は動かせない。
日光で燃やされるだけだ
後は頭から生えてくる首を日輪刀で斬ってもらうのみ。
これは最近覚えた鬼を行動不能にする方法だ。
前までは体を再生できないまでフルボッコにする方法しか思いつかなかったけど、これならものの数秒で終わるんだよね

((ザシュ
時透さんへ鬼の頭を差し出せば、秒で生えかけの首が落とされた。そして灰になる
『…もう居ないですね』
「…」
呆気なく終了。
しかし私前回よりは活躍したぞ？
鬼の首捕まえたもん、前回は本当に何もしなかった。
その場に居ただけでした

来た道を引き返していると、「ねえ」と珍しく時透さんが話しかけてきた。
…話しかけてきた。
え"？
『え、あ、ハイ。何ですか？』
珍しい所じゃない、初めてですけど。
明らかに他人に興味無しの彼から話しかけられるとか何事？
いやむしろ嫌われてそうだけど話しかけられたわ
…えっ？
脳内で荒ぶる荒ぶる…
一人慌てていると彼は淡々と言った。
「…アンタって強いの？」
『えっ、普通だと思いますが…』
「そう」
…うーん、なぜ急に？
私が雑魚鬼蹴っ飛ばしたからか？
でもアレは相手が相手だろ話になんないもの

悶々と考えてみてもわからない。
彼自身謎な人だから仕方ないか…
そう考えて暫くして考えるのを止めた。
だけど今度は別の疑問が私の中で浮上した。
…時透さんってあまり露骨に私の事嫌わないよな。
いや嫌われてるかもしれないけど、初めの不死川さんのような感じじゃないし…
柱合会議でも確か甘露寺さんと同じで中立の立場だった気が…
今も何か話しかけてきてくれたしな。
鬼というだけで既にイメージがマイナススタートの私からすれば、それだけで嬉しい事ですね


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