15story ページ21
『あ、ここ？ここは…あの…』
「何だよ、場所が分からねえ訳じゃ無いだろ」
「それにあの追手！どう撒いた？」
矢継ぎ早にレイに質問攻めにされる。
しかし、理由が理由なので答え難い。
『あの…なんか…助けて貰っちゃって…』
「助け？」
『知らない人だけど…』
「なっ…」
「おーまーえーなぁー！」
『ちょ、待って！タンマタンマ！』
青筋を浮かせてレイは大声で私を責め立てようとした。
『でっ、でもいい人みたいだよ！！ほら、エマもここに…』
私の後ろで眠るエマを指さす。
「エマ！！？」
『うわああ』
レイは「エマ」と聞いた途端、私を押し退けて後ろのエマの脈を確かめていた。
「エマ！エマ！！」
「あれ…」
エマは薄く目を開いて、私達を見た。
「良かった…」
『良かったも何も…』
ホッとひと息ついたレイにささやかにつっこむ。
「レイ…ノア…？」
『うん』
「おう」
「…よかった…！」
『わっ』
エマは勢いよく起き上がると、私とレイを抱き締めた。
「ああ、エマも無事でよかった…！」
レイはエマの頭に優しく手を乗せた。
そして私を指さすと…
「俺はこいつのせいで死にかけたけどな」
『おい』
＊
感動の再開の後。
「それで、」とエマは切り出した。
「ここはどこ？みんなは？」
「お前も知らないのか」
『二人ともぐっすりだったもんねー』
「うるさい」
『いだっ！』
レイが地味に痛いデコピンをかましてきた。
最近毒舌だよ君。
「ノアは知ってんだよな」
『いてて…うん。こっちだよ』
そう言って2人を連れて行こうとした時。
『…あ』
“あら？”
透き通った綺麗な声が特徴的な、私を助けてくれた鬼とは別の頭巾の女の子が現れた。
『見て、二人とも目を覚ましたんだよ』
“よかった！きっと私が居ない間の看病が良かったんだわ！”
『ううん、そんな事ないよ。ムジカの薬が効いたんだと思う』
私の手を取って今にも飛び跳ねそうなのは鬼のムジカ。私達はあの長身の男…ソンジュに連れられた洞窟の中で、眠るエマ達と再開した。
「…ムジカ？」
『うん、この子の事だよ。レイとエマをずーっと看病しててくれたんだから』
頭巾に隠れて見えにくいが、整った笑顔と紫の髪が覗く。
“うふふ、驚かせてしまってごめんなさい。二人とも、気分はどう？”
「え？あ、平気だよ」
「俺も」
“丁度食事の準備が出来たから呼びに来たのよ。他の子も向こうにいるわ”
レイとエマはムジカにおずおずとついていく。
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ジュリー(プロフ) - みかん星人さん» 了解しました！どんどんコメ来ると嬉しいです！END分岐が多いようなので、別でEND集を作ろうと思いまーす！ (2019年3月2日 13時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - コメント失礼します！個人的には2番寄りの6番が見てみたいです...wwもちろん何番でも楽しみですけど！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 杏里さん» コメありがとうございます！(泣)了解しました！欲張りさんでもウェルカムなので他の方もコメお願いしますー！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 初コメ失礼します。アンケート12がいいです！（欲張り） (2019年3月1日 23時) (レス) id: 4f6b7da3ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - コメントお願いします！来たら嬉しすぎて泣きます。来なくても泣きます。(好きなやつだけ書くかもです) (2019年2月24日 15時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2019年1月13日 12時
