22話 ページ25
東条「ぐっ...」
私達は真実を言い当てられたのだろうか、東条さんは苦虫を噛み潰したような顔だ。
王馬「東条ちゃーん、潔く認めちゃった方がいいんじゃない?」
ここで煽るのは反則だと思う。
東条「私は...死ぬ訳にはいかないのよ」
怒りなのか、悲しみなのか、様々な感情がないまぜになったような表情で彼女は言う。
『え?』
東条「【動機ビデオ】を見て...思い出したわ」
東条「私は国民の皆様の為にッ!!死ぬ訳にはいかないのよッ!!」
東条「私には義務があるの。この国の国民の皆様の為に...」
モノクマ「はいはーい!そうなんですよー!」
突然のモノクマの登場。
モノクマ「じつは東条さんは、数々の依頼をこなす完璧なメイドでした…。その名声は国民だけでなく、総理大臣のような人にまで響き、そしてとうとう…」
モノクマ「彼女はあらゆる重要人物から、国全体を左右するような依頼を受けるようになったのです!そんな彼女がいなくなった今...世界は、国民は一体どうなっているんでしょーね?うぷぷぷ...」
東条「星君は...生きる希望が無い、と私に言ったわ。私が星君にここから出なければならない理由を言った後でね。」
東条「すると星君は、私に背を向けたのよ。テニスボールを片付けるなんて理由でわざわざ屈んで」
東条「外に出なければならないと語った私に、背を向ける。これがどんな事かわかるわね」
外に出る決意を持った者に背を向ける。それは、
『星君には出る理由が無かったんだね』
国を背負う彼女が、彼にとってはただただ眩しかっただけのこと。
なんて、なんて悲しいヒトなんだろう。誰かの為に自分を犠牲にしただけ。
それなのに...私達が暴いてしまった。
私達が生き残る為に。
東条「私は...国民の皆様だけでなく、星君の命も背負っているの!!!」
東条「だから...だから、」
モノクマ「オシオキターイム!!!!」
東条「死んでたまるかぁあああああああ!!!」
東条さんは走り出した。逃げ出した。
自分のプライドは捨てて、国の為、命を差し出した星君の為。
走って、走って、走って、走った。
「東条さんッ!!逃げて!!!」
「生きるんじゃ...!」
「ああ...美しいヨ東条さん...」
誰かが見えなくなった彼女に話かけた。
だが、
それも、
絶望に染まる事になる。
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジュリー(プロフ) - 文章ぐちゃぐちゃですね...もっと綺麗に書きたい... (2018年8月4日 14時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 百合さん» コメントありがとうございます!ヒドインとは...? (2018年7月11日 20時) (レス) id: f85f46b465 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - ヒドイン (2018年7月6日 21時) (レス) id: fe20b1e50b (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - やっと更新出来ました!なんせ今年受験生なので...(言い訳)思い出したら読むって位が良い方は、引き続きどうぞm(_ _)m (2018年4月22日 23時) (レス) id: f85f46b465 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 春歌さん» まあ!← 凄い嬉しいです!...が、どうしても他の作品で時間を取られてしまっていて...すみません!もう少しだけ待っていて下さい!m(_ _)m (2017年12月17日 0時) (レス) id: f85f46b465 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ジュリー | 作成日時:2017年8月6日 11時