永遠のかけら

番外編 ページ12

とことこ...

赤松「ねぇ神川さん！」

『ん？』

赤松「どうしてそんなに肌白いの？」

赤松「それに、髪だって真っ白だよね？」

『あー...気になる？』

？「気になるー！」

『は？』

赤松「え？」

王馬「ほらほら！続けてよ！」

『...王馬君』

王馬「うわぁああん!!神川ちゃんが冷たいよー!!!オレだって気になってたんだからね！？」

『はいはい。まぁ教えてあげてもいいよ』

『別に減るもんじゃないしね』

赤松「...それで？？」

『えっと、私が白い理由はね...』

「「うんうん」」

『アルビノだからだよ』

赤松「えぇ！？"あの"アルビノ！？」

『"あの"って言う程じゃないと思うけど』

赤松「でも、私はコンサートで一度もアルビノの人を見た事ないよ！？」

王馬「もー...赤松ちゃんはバカだなぁ

赤松「...！...バッ」

王馬「だってさ〜？そんな堂々と出て来てみてよ？」

王馬「絶対狙われるじゃん？」

赤松「あ、そっか...でも神川さんは...」

『私達は大丈夫なんだよ。少なくとも白色人専用保護・育成高等学校に通ってる人はね』

赤松「え、何で？」

『私達の高校に通ってる人は、チップみたいなのを...』

ばさっ

とんとん

『ほら、ここの首筋に埋め込まれるんだけどね』

王馬「あ、本当だ。なんか青い十字が描いてある」

『二人共、私達は強制的に髪を伸ばされるんだけど、何でか分かる？』

赤松「んー...」

王馬「...」

『正解はね...』

『命を助けて貰う替わりに、この髪をあげるんだよ』

赤松「えっ」

『アルビノの髪。特に私くらい白い髪は、売った時高くつくから』

『でも、大体"100万まで"っていう決まりがあるから、それを超える量の髪を切ろうとしたり、殺そうとした時、さらおうとした時なんかはこのチップが殺意とか位置情報を読み込んで、』

『犯人を殺していいって許可が下りるの』

王馬「へぇ〜！面白そうじゃん！」

赤松「面白そうって...王馬君...！」

王馬「だって、所々このゲームに似てるじゃん！ずっと監視されてたり、危険な目にあったらそいつを殺してもいいんでしょ？本当にこことそっくりだね！」

『まあまあ...』

『でも私は一度もそんな事ないから、安心してよ』

『ここの髪を一回切られたくらいだし』

王馬「ここだけ雑に切られてるね〜」

赤松「うーん...神川さんも大変だったんだね」

『そうかな？』

『...じゃあ、またね』

「「またね〜」」
ーーーーーー

...一つだけ、話してない事がある。

それは...＿＿＿＿

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