雫色の髪に惚れて (ページ12)

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雫色の髪10 ページ12

「よし」

手に人を書いて呑み込む。

図書室の扉を開ける。

黒＜こんにちは。

良かった。いつも通りの彼だ。

「こんにちは、黒子君。」

黒＜思いっきり忘れてましたね、本。

「ほんとにね、何しに来たのっていう。」

黒＜借りていきますか？

「もちろん。」

黒＜了解です。

「…部活はどう？何か変わった？」

何か話しをしたかった。
無言は気まずい。

黒＜いつも通りキツいですね…
僕達が慣れてくると次の段階の練習に
なるので、休めません。

「流石帝光男バスは違う」

黒＜何か変わりましたか？紺野さんは

「驚く程何も。まぁ黒子君に言われてから
自主練して少しは上手くなったと思うよ。」

黒＜そうなんですね。

「まぁ基礎の基礎だから黒子君に比べたら
お子様ランチだけどね…」

黒＜いや、僕も3軍なのでレベルは低いです

「謙遜しなーい」

黒＜本当のことです

「これ多分キリないよね」

黒＜ですね。

「ねぇ、黒子君」

黒＜はい

「…一目惚れって信じる？」

黒＜はい。

「意外とロマンチストなんだ？」

黒＜紺野さんは？

「信じてる」

黒＜意外とロマンチストなんですね？

「意外は余計じゃ」

黒＜僕もです

こんな他愛もない会話が大好きで
いつまでも続けば良いと思った