雫色の髪9 黄瀬ver ページ11
モブ男<委員長ー、黄瀬が呼んでるー
A<黄瀬君?ありがとう。
「昨日ぶりっスね」
教室だと人が多いので廊下で話す。
A<ッスね。怪我はないよね?
「そこまでやわじゃないッスよ。」
A<なら良かったよ、それでどうしたの?
「単刀直入に聞くっスよ。
昨日黒子君と…キスでもしたんスか?」
A<ぇ?!いや、キスまではしてな…
ってえ?!黄瀬君いたの?!
「キスまでは…というと?」
A<いや、事故で…キスしそうになった
ってだけよ…
「ふーん」
A<疑ってるの?
「いやー、なんで付き合わないのかなーと
思っただけっスよ。」
A<ちょっと待って
「ん?」
A<私そんなに…
黒子君のこと好きなの分かる?
「あぁ、バレバレっスよ。」
A<え
「大丈夫、黒子君にはバレてないっスよ。」
A<良かった、黄瀬君が敏いだけね。
「いや、黒子君が鈍いだけなので
安心してくださいっス」
A<いや何を?!何も安心出来ないよ?!
「面白いっスね〜」
A<こっちは大真面目だよ
「で、付き合わないンスか?」
A<…変じゃない?
「何がっスか?」
A<だから私が…私みたいなのが
黒子君とは釣り合わなくない?
「ど、どこがっスか?むしろ、黒子君が
釣り合わないというか」
A<黄瀬君私のこと過大評価
しすぎだよ?!
「そんなことないっスよ?委員長として
毎日頑張ってるじゃないッスか。
隣のクラスの俺ですら分かるんスから相当
ッスよ。」
A<本当?本当に変じゃない?
「ないっスよ。」
A<…私ちょっと頑張ってみようかな…
黄瀬君、ありがとう。
「はいっス」
A<黄瀬君も良い恋しなよ
「何で上からなんスかぁ」
A<今が楽しいからだよ。
ドキッ
彼女は笑った。
満面の笑みで。
あぁ、本当に楽しいんだ、幸せなんだ、彼といて。
この時の俺は
まだ知らなかった。
彼女に
恋していることを______________
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作者名:こたつむり | 作成日時:2020年1月7日 22時