ごー ページ7
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「、手前…、如何やって、」
「、ふふ、特別に私の異能力教えてあげる。
能力名は桜輪廻。そうだなぁ、“マフィアが望む体質になれる”、って云っておこうかな。
__唯代償が精神的にくるよね。何で身長にしちゃったかなぁ私 .、」
へらへら笑い乍勝手に話す。
戦闘系の異能力だとは判った。幾つか疑問が残る。
でも今はそんなこと如何でもいい。
「、おらァッ!……余所見は禁物だぜ。」
「うわっ」
俺の蹴りに反応が遅かったのか、其の儘荷物の中に突っ込んだ。それから数秒で彼奴は顔を出す。
「すっごい重い蹴り…、不意打ちは卑怯だよねぇ。
カードした腕がもげるかと思った。」
不敵に笑う。
その云い方は 俺が一番嫌う奴と何処か似ていて、気分が悪かった。
__嗚呼きっと、酷い顔をしているだろう。
「、もう、いいよね!!」
腹に何か刺さった気がした。_腹?
何故、
「急所は外しといたから。でも“この身形”だからって油断しない方がいいよ。」
とさ、と何かが倒れる音。視界の上の方に彼奴の顔があった。
「ねぇ、君の処のボスに伝えといて。
“約束”が消える迄は何処にも就かない。私なりに自由にやる、って。」
それじゃ、また会える日迄。そう云って彼奴は消えた。横たわった躰を起こし、腹を抱えて立ち上がる。自身の異能力のお陰で躰は軽かった。
床に溢れた緋い血は、既に倒れた奴の血と混ざっていた。
「しんど…。」
この感覚には見覚えがあった。
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作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2017年11月10日 1時