59.たくさんの愛を ページ20
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「り、涼介…泣いて、る…?」
私の肩にこつん、とついた涼介のおでこ。
綺麗なその髪で顔は見えないけど、じわじわ温かいものがしみてくる。
山「A……ごめん、俺のせいで、嫌な思い、させちゃった…っ、」
溢れ出る涙から、涼介のたくさんの愛を感じた。
涼介は何も悪くない。
今、涼介に辛い思いさせちゃってる原因は私だ。私が謝らなくちゃいけないのに。
有「……いいじゃん、いっこぐらい俺に譲ってよ、」
「あ、りおかく…」
有「…んで、山田なんだよ……なんでっ、全部山田に…」
こんなに苦しそうな顔をしてる有岡くんを見るのは初めてだった。
…今の私は、きっと加害者だと思う。
有岡くんに襲われたなんてそんなのちっぽけなこと。
本当の被害者は涼介と有岡くんだ。
私のせいで色んなことがめちゃくちゃになっちゃってる。涼介のこと好きなくせに、有岡くんのことを完全に拒むことが出来ない。私がはっきりしなきゃいけないのに。
「……涼介、
どうして、ストーカーされてるって、言ってくれなかったの?」
山「…な、んでそれ…」
「やっぱり本当、なんだ…
知念くんに聞いたの。
私に相談出来ないくらい、信用なかった…?」
山「…ちが…」
私が、しっかりしなきゃ。
そっと涼介から身体を離して、有岡くんのところへ。
涼介には聞こえないように、囁いた。
「有岡くん、」
有「なに」
「…もし、私が涼介と別れたら嫌がらせもストーカーも全部、解放してあげてくれる?」
有「………うん、」
そっか、と呟いて私は決めた。
誰よりもたくさんの愛を注いでくれた涼介。
これ以上、迷惑かけるわけにはいかない。
勝手でごめんね。
…もう、私から解放してあげなきゃ。
「私、もう涼介うんざり。有岡くんの方が相性良かったみたいなの。…性格的にも、身体的にも。
もう、涼介のこと好きじゃないから。
だからっ、わ、…わかれ…んッ」
山「……んなの、聞きたくない」
塞がれた唇は、柔らかかった。
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すず(プロフ) - 続き読みたいです、、、 (2023年3月22日 21時) (レス) id: 805e7134f6 (このIDを非表示/違反報告)
香奈@ゆーや担 - はじめまして!この作品、とても素晴らしいです!更新頑張ってください!あと……、『毎日JUMP』のパスワードって教えて貰えますか?よろしくお願いします! (2018年6月8日 17時) (レス) id: b5bdab2fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - るなさん» ありがとうございます!今少し仕事がバタバタしていて更新頻度が落ちてしまっているので、もっとがんばります! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 3432f9431c (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごくドストライクなお話です(>_<)更新頑張ってください! (2018年4月3日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - お気に入り登録100人ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします(^^*) (2018年3月20日 20時) (レス) id: 3432f9431c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきの | 作成日時:2018年2月25日 16時