薄桜鬼｡+ﾟ+｡黒百合ノ雫｡+ﾟ+｡壱章

＊肆幕＊ ページ6

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そんとき、町人が騒いでいたんだ。




平助「？何かあったのか？」



町人「し、新選組！？

………まあ、今それどころじゃないわな……」




平助「どうしたんだよ？」




町人「それが………


そこの小川に斬られた死体があんねん」




はあ！？死体！！？

………そう言えば最近、
辻斬りが多いって言ってたな……



町人「それに、その…………

なんや“獣の爪”に引き裂かれたような傷口でな？


皆、怖て近寄れんよって……………」




“獣の爪”？

何かヤバそうな気がしてならないんだけど……




平助「やるしかねぇのか……………」



何か厄介な事になったなぁ………

京の治安を守るのは俺達だから、
俺達がやんないといけない。



平助「ﾊｧ…………

んじゃ八番隊、遺体を引き上げるぞ！」



そうして俺の部下に声をかけて、
遺体を引き上げる。

遺体には確かにバッサリ三つの大きな傷口で、
一瞬でやられた感じだった。
(………のように見えた)


すると、町人がヒソヒソと話している。


俺は不思議に思って町の奴らに聞いてみたんだ。



町人「旦那はん、知らんどすか？！」




平助「(知らねぇから聞いてんだけど……)

あ、嗚呼………何だよ？さっきから」




町人「………“鬼”どす」





鬼ぃ？

まさか〜って俺は思ったんだけど、
町の奴らの顔は真剣そのものだったんだ。




町人「大昔からいる“闇鬼”ちゅう鬼がいるんどす。

闇鬼は悪さをした人間のみを斬るんよ。
違う所じゃあいい評判らしんや」




平助「へ、へぇ…………;;」




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平助「どうだ！！(´ー`)ﾌﾌﾝ」←



総司「…………いや、全然怖くないよ」




え？マジで！？



総司「…………というか、それが会談と言うより
ただ噂話を聞きつけただけじゃない」




平助「う"………」




た、確かに…………！

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