*参拾参幕* ページ38
ゆっくりと私の頬に涙が伝う。
彼の心声が刃物のように突き刺さって、
切なく、苦しい………
真っ直ぐに左目から一つの涙が流れる。
原田「お、おい!どうした!?
俺、何かしちまったか!??」
原田殿は私の涙を見て、オドオドし始める。
相手が急に泣き出すのだから当たり前か………
A『受け取りました……あなたの声を……』
原田「はあ?」
A『私は、大丈夫。
だから、自分をどうか責めないで……』
原田「ッ!?」
私はそれだけを言い、ゆっくり立ち上がった。
原田殿に止められても私は歩みを止めない。
そして、障子に手をかける。
スッ……
A『………話しを聞こう。
土方殿………』
土方「……………」
そこには腕を組み、柱にもたれかかっている
土方殿の姿があった。
Aside〜end〜
________________
原田side
漆夜『私は、大丈夫。
だから、自分をどうか責めないで……』
突然、一つだけ涙を流して漆夜は言った。
まるで、俺が考えていた事に答えるように。
漆夜の言葉を聞いて、俺の中にある何かが
取り払われたかのようだった。
不思議な女だ………
それからだった。
俺は此奴を守りたいと思い始めたのは……
絶対に、守ってやると……
原田side〜end〜
________________
Aside
そして今、私は広間で新選組幹部と向き合っていた。
土方「………まず、お前が闇鬼何だな?」
A『………嗚呼』
幹部「「「………ッ!!」」」
「本当にお、女………だったのかよ(驚」
幹部達はそれぞれの反応を見せた。
幹部達が驚きを隠せない中、
土方殿だけが静かに私を睨んでいる。
土方「質問を変える。
何で羅刹や変若水を知っている?」
A『…………幕府から、
羅刹や変若水についての書類が届いた。
奴らの事を“混沌”と呼ぶのは、
“当時の羅刹の呼び名”だからだ』
斎藤「?当時?
それはどういうことだ?」
斎藤殿が疑問に思ったのか、問いただして来た。
……勿論、幕府からはそんな書物なんてきていない。
咄嗟に嘘を言ってしまったが………
A『私は異系の者………人ではない。
人からしてみれば歳は数えて十八だが、
私は“約二百年”は生きている。
二百年前は羅刹は“混沌”と呼ばれていた』
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★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» ありがとうございます!!これからも黒百合、宜しくお願いします(^-^*) (2016年2月14日 1時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 土方さんと一君の会話が...www続編、楽しみにしています♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 確かに!!その不器用さを書けたくれはさん、凄すぎる....。゚+.(・∀・)゚+.゚ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» 土方さんは不器用なので何となくそんな感じで主人公を生かしてくれるんじゃないかなぁ?と思っただけなので……;;お褒め頂き光栄ですヾ(^▽^)ノ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» そうですか……...って、え!?暗記!?す、凄い...(; ・`д・´)そして、土方さんらしいですよ!!どうやったらそんなに上手に書けるんですかぁぁぁぁぁ!!o(>ロ<o) (o>ロ<)o (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:★紅葉☆くれは★ x他1人 | 作者ホームページ:http://seekanoteu
作成日時:2015年11月25日 18時