＊参拾壱幕＊ ページ36
参った……
まさか闇鬼が女だったとは思わなかった。
女相手に刃を向けたと思うと
自分が情けなく感じた。
たが、だからと言って黙って置くわけにもいかねぇ。
気が引けるが、話すしかない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
土方「はあ！？“漆夜姫”だぁ？
そりゃ本当か！原田………」
原田「こんな時に嘘ついてどーすんだよ！
間違いなく闇鬼は“女”だ。
それに、あんな特殊な髪と瞳を持つ奴は
闇鬼の双子の妹である“漆夜姫”だけだ。
偶然にしちゃあ可笑しいぜ」
漆夜を屯所まで運び、
松本先生を呼ぶように山崎に言った後、
俺は土方さんの部屋に行き、報告をした。
思った通り、土方さんは目を見開き吃驚している。
あの鋭い土方さんを騙せるとはな………
だが、土方さんはまた般若の如く
眉間に青筋を刻んで、睨む。
土方「………だからと言って奴が“羅刹”と
繋がりがある事には変わりねぇ………」
原田「………殺すのか？」
土方「………場合によっちゃあそうなるな」
原田「ｯ！待ってくれ！！
話しだけ聞いてやってくれねぇか！？
俺にはあいつがただ、
人を斬っているようにはとても思えねぇ……」
土方「おい、待て。
必ずしも“斬る”とは言ってねぇよ………
“内容によれば”の話だ」
俺は身を思わず乗り込んで問う。
あの時より見せる悲しい真紅の瞳………
俺はそれがずっと引っかかっていた。
何かがあいつを縛っているようで
放って置けなかった。
なあ、何がそんなに苦しんだ？
土方「話は聞いてやるよ。
報告、ご苦労だったな」
土方さんはそう言って、また書類に向き合った。
俺は静かに立ち上がり、障子に手をかけた。
土方「原田、情が湧いたなんざ言うなよ……？」
帰り際、土方さんは声を低くし、
俺に静かに問う。
原田「…………」
その言葉を聞いた後、俺はその問いに答えずに
止めていた手を再び動かして、
土方さんの部屋を後にした。
原田side〜end〜
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★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» ありがとうございます！！これからも黒百合、宜しくお願いします(^-^*) (2016年2月14日 1時) (
レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 土方さんと一君の会話が...ｗｗｗ続編、楽しみにしています♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 確かに！！その不器用さを書けたくれはさん、凄すぎる....｡ﾟ+.(･∀･)ﾟ+.ﾟ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» 土方さんは不器用なので何となくそんな感じで主人公を生かしてくれるんじゃないかなぁ？と思っただけなので……;;お褒め頂き光栄ですヾ(^▽^)ﾉ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» そうですか……...って、え！？暗記！？す、凄い...(； ･`д･´)そして、土方さんらしいですよ！！どうやったらそんなに上手に書けるんですかぁぁぁぁぁ！！o(>ﾛ<o) (o>ﾛ<)o (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★紅葉☆くれは★ x他1人 | 作者ホームページ：http://seekanoteu
作成日時：2015年11月25日 18時
