*弐拾漆幕* ページ31
漆夜side
沖田「人は誰だって、
話したくない事はあると思うよ?
例え、人じゃなくても」
その言葉が嬉しかった。
今まで、そんな事を言われた事なんて
なかったから…………
身体の中にある鉛みたいな冷たい何か。
それが、ゆっくりと溶けて行くような………
初めてだ。
こんな感情を抱いたのは。
不思議だ……………
漆夜『…………ありがとう。沖田殿』
沖田「どういたしまして(*^-^*)」
そして暫く歩き、屋敷に着いた。
漆夜『………一つ、だけ………
私の本当の名は“蒼黒 A”だ。
だ、だから……その…………』
沖田「ッ!………うん、じゃあ改めて宜しくだね?
Aちゃん?」
A『………嗚呼』
こうして沖田殿は
一度振り返って手を振った後、
屯所に帰って行った。
A『沖田殿………か』
もう一度彼の名をポツリと呟いた後、
私は自室に戻ったのだった。
__________________
数日後………
神無月となり、少し冷えて来た頃に
悲劇が起こった。
それは赤く染まった満月の夜の事……
私は自室の障子を開け、不気味に輝く月を見ていた。
不吉だ…………
まるで、兄が殺された日のようだ。
そう、思っていた時だった。
「姫!!大変です!!!」
ドタバタとこの誰もいない屋敷に
一人の従者が慌ただしく私の部屋に入って来た。
A『………鴇か。
やはり、幕府の使いの者が来たのか?』
鴇時「うぇ?は、はい!!
物凄い数の使いが、この屋敷に!!
今すぐ逃げる準備をs………」
ドゴォオオン!!
鴇が話している中で、
屋敷に爆音が響き渡り、ギシギシと屋敷が揺れ、
屋敷に一気に炎が飲み込んだ。
A『ッ!!何!?
(屋敷ごと、私を消すつもりか!?)』
奴らの行動は私の“
全て読み取っていた筈…………!!
………まさか
A『チッ………いずれにせよ、仕掛けてくるか!!』
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★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» ありがとうございます!!これからも黒百合、宜しくお願いします(^-^*) (2016年2月14日 1時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 土方さんと一君の会話が...www続編、楽しみにしています♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 確かに!!その不器用さを書けたくれはさん、凄すぎる....。゚+.(・∀・)゚+.゚ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» 土方さんは不器用なので何となくそんな感じで主人公を生かしてくれるんじゃないかなぁ?と思っただけなので……;;お褒め頂き光栄ですヾ(^▽^)ノ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» そうですか……...って、え!?暗記!?す、凄い...(; ・`д・´)そして、土方さんらしいですよ!!どうやったらそんなに上手に書けるんですかぁぁぁぁぁ!!o(>ロ<o) (o>ロ<)o (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:★紅葉☆くれは★ x他1人 | 作者ホームページ:http://seekanoteu
作成日時:2015年11月25日 18時