＊拾捌幕＊ ページ21
斎藤side
ドゴォオオン！！
漆夜百合姫の屋敷に行った日から数日。
突然、巨大な爆音が屯所に響いた。
それと同時に、屯所内は慌ただしくなる。
斎藤「副長！先ほどの爆音は…………！」
土方「斎藤か………
流石にあれだけの馬鹿でけぇ音ならな。
ただ事じゃねぇ………」
土方さんは既に外に出ており、
状況を確認している。
曲者でも現れたのか………？
そう思っていると、
一人の平隊士が全力で走って来る。
隊士「ふ、副長ぉ！！」
土方「何があった！？」
隊士「…お……“鬼”が！
“鬼神”が………！！現れ……！
門の……ほ、方に…………！！」
隊士は怯えきり、ガクガクと震えながら
俺達に伝えようとしている。
斎藤「……副長」
土方「……間違いねぇ。
“闇鬼”だ……………！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
土方さんと俺は、屯所の正門に着いた時にはもう、
門が破壊されていた。
そして、門の前には一つの影………
紅い瞳を輝せている、闇鬼がいた。
闇鬼『…………混沌から手を引け、と
言った筈だが………？』
闇鬼は静かに問う。
闇鬼を相手にしていた左之は
槍を構え、不適に笑う。
左之「まず、その“混沌”とやらはどういう意味だぁ？
説明してくれねぇと手を引くにも出来ねぇ……よ！！」
ガキィン！！
そう言い、左之は槍で攻撃を仕掛ける。
………が、闇鬼は飛び跳ねて攻撃を避ける。
身軽な身のこなしは、
実戦経験を何度も積んでいる事を示していた。
左之「ｸｯ……！こなくそっ！！
オラァアア！！」
ヒュン！！
そして、左之が大きく振りかざす。
だが……………
闇鬼『………槍は刀と違い、
振り上げ・下ろし斬るか、突くか………
二つに一つ……
先を読みやすい武器となっている』
左之「ｯ！？何時の間に………！」
闇鬼は体の欠片一つさえ見えないような速さで、
左之の槍の上にたたずんでいた。
そして槍を蹴り、飛び跳ね着地をする。
向き返り、俺達の方に目線を移すと、
ゆっくりと口が開いた。
闇鬼『………俺が言う“混沌”とは、
お前達が言う“羅刹”の事だ。
羅刹の研究を止めろと言っている』
真紅の瞳が微かに揺らいだ。
斎藤side〜end〜
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★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» ありがとうございます！！これからも黒百合、宜しくお願いします(^-^*) (2016年2月14日 1時) (
レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 土方さんと一君の会話が...ｗｗｗ続編、楽しみにしています♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 確かに！！その不器用さを書けたくれはさん、凄すぎる....｡ﾟ+.(･∀･)ﾟ+.ﾟ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 弓 桜さん» 土方さんは不器用なので何となくそんな感じで主人公を生かしてくれるんじゃないかなぁ？と思っただけなので……;;お褒め頂き光栄ですヾ(^▽^)ﾉ (2016年2月12日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» そうですか……...って、え！？暗記！？す、凄い...(； ･`д･´)そして、土方さんらしいですよ！！どうやったらそんなに上手に書けるんですかぁぁぁぁぁ！！o(>ﾛ<o) (o>ﾛ<)o (2016年2月12日 23時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★紅葉☆くれは★ x他1人 | 作者ホームページ：http://seekanoteu
作成日時：2015年11月25日 18時
