あんさんぶるスターズ短編集 (ページ11)

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朔間零ヤンデレ紫園様リクエストページ11

｢ああ、ほんに嬢ちゃんは綺麗じゃのう…♪｣

誰に聞かせるでもなく、ただ独り言のように呟く。

目の前には、棺桶の中に入った私が居た。零さんがよく使う物と、多分同じ。足には、足枷が付いているようだ。…そんなことしなくても、私は逃げないのに。

｢わんこや薫君、夢ノ咲の生徒に見せるのはもったいないのう…｣

私の頬に触れながら、真紅の瞳を愛おしそうに細める。

｢そうじゃ、今日は嬢ちゃんにプレゼントがあるんじゃよ～？喜んでくれるかのう？｣

そういいながら、白い花の髪飾りを私の髪に留める。綺麗すぎて、私には勿体ない。

｢思うた通り、よく似合うのう…♪買ってきてよかったわい。我が輩だけの嬢ちゃん。今日はtrickstarの面々が嬢ちゃんの居場所を聞いてきたぞい。五日も休めば、さすがに勘付かれるかのう…｣

…そっか。皆には、心配かけちゃうなぁ。後1回だけでいいから、会いたい。そんなこと、言えはしないけど。

｢しかし、学校に行かせれば嬢ちゃんは他の男に触れられ、汚れてしまうじゃろう。そんなこと、我が輩が許さん。嬢ちゃんは永遠に綺麗なままでおってほしいからのう…｣

頬を撫でる指に力が入る。けれど私に取っては痛くも痒くもない。だって、私は＿。

｢ああ、美しい嬢ちゃん。愛しておるぞい…♪｣

私は、五日前に零さんの手によって永遠の眠りについたのだから。

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