あんさんぶるスターズ短編集 (ページ1)

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朱桜司スイーツページ1

｢あー、また食べてる？｣

｢うっ、お姉さま!こっ、これはそのっ…｣

｢ふふ、瀬名先輩には内緒にしとくね？｣

スナック菓子を体で隠しながら、ぱあっという効果音がつきそうな程に明るい顔をする司君。

｢ありがとうございます、お姉さま!あっ、お姉さまもどうですか？｣

お菓子の袋を私に差し出す。しっぽを振る子犬のような、嬉しそうな顔。

｢共犯にするつもりだなっ？このこのっ！｣

ほっぺをつつけば、わーっ、やめてくださいましっ、と楽しそうな声が返ってくる。

ああ、可愛いなぁ、なんて男子高校生相手に思うことじゃないかもしれないけど。

｢ああ、そういえばお姉さま？隣のクラスの葵様からお伺いしたのですが、今週の日曜日、商店街近くのお店でsweetsのVikingをするらしいのですが…ご一緒しませんか？｣

甘い物…ということは、辛いもの好きのゆうた君ではなく、ひなた君だろう。

｢おっ、お忙しいですか…？｣

考えていて、返事をしない私に不安になったのか、顔をのぞき込む司君。日曜日はレッスンもなかったし、大丈夫。

｢ううん、大丈夫。一緒に行こうか？｣

｢ほっ、本当ですか？！あ、こ、これも瀬名先輩にはっ…｣

｢わかってるよ。言ったら、私も怒られちゃうもん。｣

じゃあ、二人だけの秘密ですね。

そう囁く司君に、少しドキリとしたのは内緒の話。