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1年の手伝いもあって、片付けはスムーズに終わった。
「さんきゅ」
「いえ！」
「あ、なぁ。タオルってさ、手分けして畳んでる感じ？」
立ち去ろうとしたところを呼び止められた1年は、少し俺に向き直って「そうです」と答える。
「あれさ、折り目バラバラだとあと運ぶ時に崩れやすくなるから、統一してほしいかな。」
「あ、すみません！わかりました！」
「頼むな」
失礼します、とバタバタ走っていく1年に少し微笑む。
終わっていない作業がないかを確認しに体育館へ戻ると、女子マネが及川と花巻に絡んでいた。
「なぁ、自主練しねぇなら上がるべ」
「Aちゃん、終わった？サーブどうだった聞きたくて！」
自主練はそれによって決める、と変に意気込んで及川は言った。
「コントロールも威力もいい感じ。でも俺スパイクサーブ巧くねぇから、とやかく言えねぇよ」
「えー、じゃあ海外リーグの動画見つつ教えて！」
「画質いいの探してくれ。花は？どーすんの」
女子マネを上手いことあしらいつつも、構ってやっていた花巻に話を振る。女子マネはあからさまに不機嫌になった。
「俺もサーブ練すっかな。いい加減ジャンプサーブできてもいいべ」
「じゃあ俺見てるわ」
一静と岩泉を探すが見当たらない。
「ちょい、一静と岩泉は？」
「え？いないの？」
「ん？これだけだったか？」
「なにが？」
花巻の言葉に及川と二人で怪訝な顔をする。俺も体育館を見回して、気が付いた。
「なぁ、アンタんとこの部員、どこ行った？二、三人足りねぇぞ」
「え？知らないけど」
なんで私が、と顔に書いて答えた女子マネから視線を外す。少し考えるが、場所の見当が付かない。
「ちょっと探してくる」
「俺も」
及川をひとり残して、花巻と体育館を出る。
「俺は部室棟の方見てくる」
「じゃあ俺は校舎の方で。見つけたら電話でオッケー？」
「オーケー」
靴に足を捻じ込みながら話し、「じゃあ」と言ってそれぞれ走り出す。
部室棟の方、と言っても、目的はさらにその向こう。部活終わりの生徒は部室棟にしか要はないから、人目に付きにくい場所がある。
暴力沙汰の心配はしていない。向こうも部活停止にはなりたくないだろうし、入畑監督が目を懸けている選手にもしもがあっては、大学側にも不利だ。
「やっぱりな」
息を整えるのに少し歩く。その間にスマホをポケットから出すと、花巻からかかってきた。
「いたぞ」
《え、こっちも》
言いかけて二人とも理解した。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
