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花巻side
校舎の方に少し走ったら、声が聞こえた。野郎の声だったから、まさかな、なんて思ったけど逆にまさかの的中。
《なんの話してるか聞こえる？》
「あんま言いたくねーな」
《なるほどな》
大学生が松に一方的に言ってるのは「男同士が」なんちゃらかんちゃら。まぁ、つまり松とAが付き合ってるのを咎めるではないけど、悪く言ってる。気分悪りぃ。
「因みにそっちは？」
《岩泉を唆そうと頑張ってる》
「ん？あー、あー。なるほどな」
なんならこっちで松が別れるってなって、岩泉とAも上手くいかなくて、最終的にあの胸クソOBがワンチャンAを狙ってるってことか。無理だろ。つーかやってることがめんどくせー。
「バカにしすぎじゃね」
「花もそう思う？」
「当たり前っしょ」
松に近付きながら言えば、顔を俺に向けずに笑った。
「あんね、先輩方。松とAのことを悪く言うやつなんてそんないないんすよ。そうだなー、松に気があるヤツとか、Aに気があるヤツとか以外だと」
「いや、そうだとしてもキモいもんはキモいだろ」
「それ、俺とAだけじゃなくて、自分のチームメイトのことも含んでるってわかってる？」
松が冷静にツッコむ。松が言ってるのは正しい。つかよくそんな人の色恋にキモいとか言えるなー、とか考える。
「キモいとか、なんでそー思うんすか？よくわかんねーんすけど」
「なんでって、俺らもそういう対象になる訳だろ？」
《バッカじゃねぇの？！》
通話にしたままだったケータイからAの怒鳴り声が響いた。スピーカーにして音量を上げる。
《人を誰彼構わず男と見たら物色する人間だと思ってんのか。女なら誰でもいいアンタらと同じにすんな。俺は俺の好きな男にしか興味ねぇし、そこらの野郎に変な気も起こさねぇから安心して死ね》
普段なら有り得ないくらいキレてるAが矢継ぎ早に言う。笑うのを必死に耐えて松を見れば、肩を震わせてた。
「ふー、まぁ、そういうことなんで。コイツらはコイツらでラブラブなんでほっといてください」
「じゃ」
松はAの宣言にご満悦らしい。さっきまでの不機嫌さはどっか行ってニコニコしてる。
「幸せモンだな」
「お陰様で」
俺にも幸せ分けろよチクショー。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
