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花巻side
大学生がAに話しかけたから、内心結構ヒヤヒヤした。こないだは明らかにAに気があるOBだったから俺らも警戒してたけど、Aは天然タラシだから何があるかわかったもんじゃない。松はすーぐヤキモチ焼くし。
大学生がAからメモ受け取って、そしたらすぐに戻ってった。それもあってかは知らねーけど、松は全然不機嫌じゃない。
「なに？」
「いや？不機嫌になんねーんだなって」
「だって、あの人らも結構なバレー馬鹿でしょ」
見てればわかる、なんて言いながら松は皿に山盛りの肉を口に入れては咀嚼してる。どんだけ食うんだコイツ。
「なんの話？」
渦中の本人はピンと来てねーのか聞いてくるし。「なんでもねーよ」とだけ言っといた。
「そだ、昨日風呂ダイジョーブだったの？」
「ん？ああ、平和条約結んだから」
「一静と国見は不可侵条約」
「どゆこと？」
いきなり社会の話始めるから頭がこんがらがる。何言ってんだコイツら？
「俺と岩泉は喧嘩しないって約束して、俺は国見に必要以上に絡まないって約束した」
「なんで国見も？」
「国見が俺絡みで一静に絡まれたくないらしい」
「あー」
聞いてなんとなくわかった。前に辞典かなんかをAが国見に貸した時のことだ。松すんげー不機嫌だったもんな。
「国見はデリケートなんだな」
「……呼びました？」
「こっちの話ー」
国見はダルそうな顔でこっちを見た。Aが真っ先に答えて手を振る。国見もそれを見てまた1年の輪に戻った。
「あと1ヶ月もねぇな」
ボソッとAが呟いた。何が、なんて野暮なことはさすがに俺でも言わねーけど、この光景見てたら呟いちまうのもわかる。
「変に気張んなよ？」
松が少しだけ身体を屈めてAに言う。ついこないだ、俺と松に向けてAが言った言葉だ。
「俺は、ただ見守って支えることしかできない。」
ちょっと悔しそうにしてAは目を瞑る。小さな溜息を吐いてからまた瞼を上げた。
「見守って、支えて、お前らがもし折れそうになったら。そん時はケツ叩いてやるよ」
「頼もしいな」
「さすが俺らのマネージャーだよ」
「三人でなーに話してんのー？」
及川が来て、またうるさくなる。
「Aちゃーん、ちゃんと食べてるー？」
「米も食え」
「ちょ、2個は多い」
岩泉がAの皿に不恰好なおにぎりを2個載せる。それを松が1個取った。
「サンキュー、岩泉」
「チッ」
おにぎりを頬張る松を見てAは笑った。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
