紅一点やってます。3 (ページ7)

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── HS side

ニキがAを呼び止めた時には遅かった。

『え？』

機材の長いコードが足引っかかったことに
気づかなかったAは

その場で豪快に転んだ。

『いったぁあ！！！』

その瞬間

「ぷっ」

俺の隣にいた女が吹き出して笑った。

「痛そぉ、あんなダッサイ転び方情けな〜い

私だったら恥ずかしくて耐えられないですっ」

HS「…あなたの方が痛い(・・)んじゃないですか？」

「え？」

HS「失礼します」

ニコッと適当に微笑んだ俺は

すぐさまAの元に駆け寄った。

HS「A！！！」

『オッパ…』

Aは申し訳なさそうに俺を見上げた。

『ご、ごめんなさい。助けに行こうと思ったのに…

オッパにまで恥かかせちゃっHS「A」

床に座り込んだままのAを抱きしめてやった。

『ぇ、ええ？！！ヒスン様？！

これは一体何のご褒美ですか？！！』←

HS「うるさい」←

『すみません』

HS「怪我はない？」

『ぜ、ぜ全然だだだいじょぶれす』

SN「全然だいじょばない！！！」

NK「TikT○k撮ってます…？」←

ソヌとニキが救急箱を片手に駆けつけて来てくれた。

HS「膝擦りむいてる」

『こんなの全然痛くない』

HS「華麗なスライディングしておいてよく言うね」←

『…だって、心の方が何倍も痛かったんだよ』

HS「え？」

『私のオッパなのに、』

悔しそうに目を潤ませるA

胸がきゅうっと締め付けられる。

愛おしいって

こういう気持ちなんだな、