my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ40)

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私は、医務室にあるひとつのベットそばで黙って座る。
ハーマイオニーが4人目の犠牲者になったのだ。

マダムポンフリーが時折心配そうに私に声をかけるが、なかなか立ち直れなかった。

勿論その日からハーマイオニーのフクロウが部屋を尋ねてくることはあるはずもなく、しばらく文通はお休みとなった。

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その次の日の朝、重たい足を引きずりながら部屋を出ると談話室に寮監のスプラウト先生が暗い表情でみんなを集めていた。

私は今朝の寝起きが悪く、ハンナやスーザンより少し遅めに出たので状況が分からず戸惑っていると、近くにいたセドリックが私の手を引いて集団の中に入れた。

「A、大丈夫だ。ハーマイオニーはきっと先生達が元に戻してくれる」

私の気分があからさまに低い事に気付いたのかセドリックは小声でそう囁いてくれる。

小さい頃同じように慰めてくれた時を思い出し、私が無意識にセドリックの手を握ると優しく握り返してくれた。こんな兄を持って幸せだな、と改めて感じた。

「例の事件が続いたのは皆さんご存知ですね。
…皆さんを守るため、ホグワーツに新しい規則が設けられます。

全校生徒は夕方6時までに各寮の談話室に戻り、授業に行く時は私が引率します。
そして、…犯人が捕まらない限り学校の閉鎖も視野に入れます。」

生徒たちはどよめいた。私も自由が制限される事には少し不満だったが、ハーマイオニーが犠牲になって受け入れなきゃ行けないことだとすぐに理解した。

夕方頃、みんなが談話室で話したり勉強したりなどして暇つぶしをしている間、私は静かな自分の部屋に入る。

いつもならみんなの輪の中でなにかしている私だけど、今日はなんだかそういう気分ではなかったみたい。

ふと自身の机を見ると、そこには沢山の手紙が山盛りになっていた。窓は開けっ放しで、風が部屋の中を通る。
私は急いで駆け寄り手紙の宛名を見た。

1枚ずつ急いで確認すると、どれも別寮の友達からの手紙だった。中にはハリーやロンもいる。
その内容は、私の体調を心配するようなものばかりで感動のあまり立ったまま固まってしまう。

ハリーやロンの手紙は特に印象的で、事件解決に向けてすでに行動を起こしているらしく、その事について書いてあった。その文章は不器用ながらも一生懸命さがよく伝わった。

私が大量の便箋を引き出しからだし、返事を書く準備をしていると突然カゴの中のフクロウが鳴く。

フクロウはセドリックのフクロウのように、またムキムキへの道を辿るのであった。

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